白鵬、何度も涙ぬぐい「信じたくない…」

[ 2010年2月5日 06:00 ]

朝青龍の引退を受け、会見した白鵬は目頭をおさえて涙をこらえた

 【朝青龍・電撃引退】青いタオルで何度も何度も涙をぬぐった。この日を境に1人横綱となった白鵬は、宮城野部屋での会見が始まってから約1分間の沈黙を置いて「事実として信じたくないというのはあります」と重い口を開いた。

 同じモンゴルの先輩として、同じ横綱として角界を引っ張ってきた自負がある。「目標だった。同じ時代で精進してきたことが光栄」。対戦で一番印象に残っているのは「初めて勝ったとき」。04年九州場所で当時、横綱だった朝青龍を送り出して初金星を挙げた瞬間だ。その3年後に横綱に昇進。08年夏場所では土俵上でにらみ合って物議を醸したが「自分が悪いと思います…」と声を震わせて振り返った。
 次に会った時には「相撲を忘れずに」と一言だけ言いたいという。来場所からは1人横綱となる24歳。「横綱の分まで頑張りたい」と話すしかなかった。

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2010年2月5日のニュース