複合で小林が初優勝/全国高校スキー

[ 2010年2月5日 18:06 ]

 第59回全国高校スキー大会第4日は5日、北海道富良野市などで行われ、複合で小林潤志郎(岩手・盛岡中央)が初優勝を果たした。小林は前半飛躍(HS100メートル、K点90メートル)で最長不倒の99メートルをマーク。2位と14秒差でスタートした後半距離(10キロ)を31分0秒5にまとめて逃げ切った。アルペン女子大回転は1、2回目ともトップタイムを出した川浦あすか(長野・文化女大長野)が1分49秒63で初めて勝った。

 小林が世界チャンピオンの意地を見せ、複合を制した。1月にドイツで行われた世界ジュニア選手権の優勝者は「残り70メートル付近で一瞬、抜かれると思ったが、すぐにそんな気持ちでは駄目だと気持ちを切り替えた」と最後のデッドヒートを振り返った。
 前半飛躍で99メートルを飛び首位に立った。だが後半距離で18位と苦しむ。2分12秒差を付けていた田中(秋田・花輪)に追い上げられ、勝負は最後の直線に。わずか0・7秒差で逃げ切った。岩手・盛岡中央高の開監督は「勝ってやろうという気持ちがすごかった」と終盤の粘りを褒めた。
 夏には五輪代表選手らとともに合宿。準備運動の仕方から教わり「イメージに体が付いてくるようになった」ことが今季の活躍につながっているという。全国高校大会では一昨年にジャンプを制しているが、複合の優勝は初めて。「(世界王者として)負けられなかった」と振り返る顔には安堵の色が浮かんでいた。

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2010年2月5日のニュース