朝青龍引退でモンゴル外務省が異例の声明

[ 2010年2月5日 22:48 ]

 モンゴル外務省は5日、元横綱朝青龍関の引退について「モンゴルと日本の関係には影響を与えない」とする声明を発表した。モンゴルで日本批判が出ていることを受けた異例の対応。

 声明は「引退は遺憾」とした上で「朝青龍は両国の関係発展に貢献した」とたたえた。
 5日付のモンゴル各紙は1面トップで引退を大きく報道。元朝青龍関の行動に問題があったとの指摘はほとんどなく、いずれも日本側が優勝回数記録を破られるのを恐れていたなどと強調し「相撲協会の圧力で引退させられた」(オノードル紙)と日本側に批判的に伝えた。
 各紙とも、元朝青龍関が大相撲ファンの拡大や収入増に貢献したなどと分析。半面、引退は日本側からの圧力として不満を示し、ズーニ・メデー紙は「モンゴル国内での大相撲放送の中止」を呼び掛けた。
 モンゴル柔道協会の会長を務めるバトトルガ道路・運輸・建設・都市計画相もモンゴリン・メデー紙のインタビューで「日本人は自国の伝統スポーツで外国国籍の横綱に記録を破られることを恐れていたのではないか」などと日本批判を繰り返した。

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2010年2月5日のニュース