遼くん まるで別人「崩れかけたところで踏みとどまれた」

[ 2010年2月5日 10:26 ]

第1ラウンド、7番でバンカーショットを放つ石川遼

 予選落ちした昨年とはまるで別人のようだった。今季の米ツアー最初のラウンドで5バーディー、2ボギーの68をマークした石川に緊張の色はなかった。バーディーを決めてもガッツポーズはなく、淡々とプレーに集中。「ラッキーもあったけれど、最高のスタート」と落ち着いて話した。

 初日はパッティングに加え、冷静さも光った。ドライバーで1オンを狙った出だしの10番、315ヤードのパー4。ボールは「入れてはいけないバンカー」(石川)へと吸い込まれた。だが、この30ヤードのバンカーショットを4メートルのエッジに寄せてパーでスタートを切った。
 11番のパー5でも第1打を大きく左に曲げたが、ここから7番アイアンでフェアウエーに刻む。残り230ヤードの第3打を5番ウッドで4メートルに乗せるナイスリカバリーで序盤をうまく乗り切った。
 12番では「左肩の開きに気をつけたらアイアンがすごく良くなった」とショットの修正に成功。リズムに乗ると14番で6メートル、16番で3メートルを決めてバーディー。さらに後半も3、5番とバーディーを奪い一時は5アンダーまでスコアを伸ばした。
 終盤は6番パー3で3パットをするなど二つのボギーで後退したが「崩れかけたところで踏みとどまれた」と手応えは上々の様子。「あしたの目標はあくまでも予選通過」と話した。(共同)

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2010年2月5日のニュース