遼くん10位浮上!マスターズに望み

[ 2008年11月30日 06:00 ]

7番、ティーショットを放つ石川遼

 遼くんがマスターズ出場へ望みをつないだ。男子ゴルフツアーのカシオ・ワールドオープン第3日は29日、高知県安芸郡のKochi黒潮カントリークラブ(7300ヤード、パー72)で行われ、石川遼(17=パナソニック)は前半でスコアを2つ落としたものの、後半に3バーディーを奪って盛り返し71をマーク。通算4アンダーで首位と7打差の10位に浮上した。マスターズの出場権が得られる世界ランク50位以内へ入るために、最低でも単独6位以上を目指す。小田孔明(30)が通算11アンダーで単独首位を守り、宮里優作(28)ら3人が4打差の2位で並んだ。

【石川遼カレンダー 第3日成績】

 遠ざかりかけたマスターズへの道が、再び見え始めたのは12番パー4を迎えた時だった。8番のボギーで通算1アンダーに後退し、展開はが然苦しくなった。しかし、石川は12番でピンまで155ヤードの第2打を8番アイアンでピン手前10センチにピタリ。この日2個目のバーディーを奪うと、ボギー先行の苦しい風向きが変わった。17番は2・5メートルを沈め、18番も2オンに成功して連続バーディー。順位も10位に浮上した。
 「さすがにきょうはズルズルいくと思ったけど、12番でバーディーを取ってその後パーで耐えたから最後に連続バーディーが来たと思う」

 体力同様に今季の戦いを通じて精神面のスタミナも身に付けた。だからこそ、パットのストロークミスなど集中力が途切れがちになる苦しいラウンドでも盛り返すことができた。

 今大会は1つでも上位を目指す必要がある。現在67位の世界ランクを年末までにマスターズの出場権が得られる50位以内に上げるチャンスは、今大会を含め残り2戦。今大会で最低単独6位以上に入り、最終戦で優勝すれば現在の50位のポイントはクリアする見込みだ。

 首位には7打差をつけられたが、2位グループとはわずかに3打差。「通算4アンダーの位置なら2ケタ(アンダーを)目指してプレーするものだと思う。目標は大きく、僕は2ケタを目指します。爆発できる可能性はある」と最終日のスコア66以上を自らに課した。賞金1億円突破を確定させても気の緩みはない。夢のマスターズが手の届くところにある限り、石川は果敢に攻め続ける。

続きを表示

2008年11月30日のニュース