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【川手優子 酒とニクの日々】セレブ好みのイケメンチカツ

岡本精肉店から「焼き鳥 たか」に変わった店内でメンチカツを食べる川手優子
Photo By スポニチ

 クリスマスを前に、四十路&独身、ぽっちゃり系ライター・川手優子が繰り出したのはセレブの街。浮かれていちゃつくカップルたちを尻目に向かったのは東京・外苑前の「焼き鳥 たか」。肉の鮮度が際立つ串モノとともにかぶりついたのはメンチカツ。肉屋さんの“鉄板メニュー”だが、それもそのはず!

 ビニールカーテンをめくるとそこには謎の空間が広がる。いくつかの小さな机と丸椅子の前には肉のショーケース。商品こそ陳列されていないものの値札はそのままで、ここが肉屋さんであることを物語る。夜の「焼き鳥 たか」、昼の顔は「岡本精肉店」。午後7時から焼き鳥店に変身する“二毛作”の店なのだ。

 精肉店の3代目店主、“たかさん”こと岡本隆明さん(48)は、家庭の事情で23歳で家業を継いだ。現在は母親の和子さん(72)と精肉店を切り盛りしているが、もともとはコック志望。何か別のことをやりたくなり「焼き鳥店ならひとりでもできる!」と夜の営業を始めた。

 だが暗くならないと店の存在はわからない。しかも周りはセレクトショップが目立つおしゃれゾーン。客がゼロの日もあったが、たかさんは平気。「こんなところにこんな店が…って面白がってくれる人が絶対いると思ったんです」。もくろみは当たった。「セレブな街に面白い店がある」。近所の会社員たちの口づてで客は増えていった。

 定番の焼き鳥は「霧島鶏」を使い、鮮度を生かした程よい焼き加減。変わり串の豚バラ串やトマトベーコン巻きも、肉のうま味が立っている。国産牛肉の「おいしい部分」がいろいろ入った揚げたての「メンチカツ」は、たかさんのイチ押し。こんがり揚がった塊をガブッといけばグラデーションを変えながら口中に広がる肉汁。思わずウーロンハイをグイッと飲み干して、本格焼酎「三岳」ロックへチェンジ!なみなみと注がれた焼酎は「ちまちま出されるのが嫌いだから」という店主の心意気だ。

 この店の裏ワザ。メニュー以外の物を作ってほしいと言われれば、できる物ならなんでも“ハイよっ”と受ける。まるでテレビドラマ「深夜食堂」のマスター。オムライス、ハンバーグ、豚キムチ…すき焼きを作ったこともある。

 私も「なにかこれぞってやつを!」とリクエスト。出てきたのはA4ランクの国産牛を使った「ランプ肉のステーキ」。ミディアムレアに焼かれた肉はガーリックが効いたしょう油味。酒が進む。

 15人も入ればいっぱいになる店内では、千駄ケ谷に住んでいるというセレブ風の家族連れがわいわいと焼き肉丼を頬張り、カップルが串を手に盛り上がる。

 「お店はステージ。料理はライブ。楽しいですよ」。一段落すれば店内の照明を落として客と一緒に飲むのがたかさんの楽しみだ。

 開放的な雰囲気はまるで野外フェスにいるよう。次回、来たら酔いにまかせて踊り始めてしまうかもしれない。(川手 優子)

 ◇焼き鳥 たか(岡本精肉店) 精肉店は開業60年以上。昼間は高級外車で乗り付け、厳選された牛のステーキ肉などを買い求めるセレブ客も。昼間は販売している弁当メニューは30種類以上。メンチ、コロッケ、ハムカツ、のり弁当の520円から。クリスマスはローストチキン(1羽、3500円)も販売する。居酒屋では定番のほかに日替わりの黒板メニューも。スパゲティナポリタン(700円)などもあった。年末は29日まで。新年は1月5日から営業。狭いので予約が望ましい。渋谷区神宮前3の41の2、岡本ビル1F。(電)03(3401)3801。営業時間は午後7時から11時半。日曜、祝日定休。

 ◆川手 優子(かわて・ゆうこ)東京都出身。年齢、体重非公開の四十路ライター。独身。取材範囲はグルメ、AV、落語など多岐にわたる。週刊誌を中心に活躍中。ライフワークは肉をアテにひとり飲み。酒量は何でもボトル1本以上。

[ 2015年12月23日 05:30 ]

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