×

旅・グルメ・健康

【だから元気!】内藤剛志の毎日1分、“ベテラン刑事”が「プリズナートレーニング」

[ 2021年4月30日 05:30 ]

「自重」を利用して鍛える、プリズナートレーニングを行う内藤剛志(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 著名人に健康や元気の秘けつを語ってもらう企画「だから元気!」。今回は俳優内藤剛志さん(65)の登場です。テレビ朝日で放送中の主演ドラマ「警視庁・捜査一課長」でのハツラツとした活躍ぶりを支えるのは、コロナ下でもいつでもどこでもできる「プリズナートレーニング」です。それってどんな運動?

 このトレーニング、聞き慣れない方も多いですかね?「プリズナー」とは囚人。つまり狭い監獄の中で、長い刑期を務める体力をつけるために、自分の体重「自重」を利用して体を鍛える方法です。

 道具は使わない。壁に手をついて腕立て伏せをしたり、寝転んで足を少し上げて腹筋したり。壁での腕立て伏せは、壁につく手の幅を広げたり、足が床につく位置を壁から遠くすれば負荷が増す。そうして徐々に、鍛えていくという方法です。

 教則本も売っています。僕は還暦を過ぎたあたりで書店で見つけた。だんだん難しいものに挑戦して、今は背筋を伸ばしながらしゃがむスクワットだと、床にお尻がつくくらいまで、かがめるようになりました。

 ジムで鍛えるのもいいんですが、忙しくて行けない方も多いですよね。そんな方にもオススメ。僕の場合は腹筋なら4種類の運動を10回ずつ。それでも15分くらいのものです。ケガをしやすいふくらはぎやアキレス腱は、しっかり鍛えてます。

 昔は自分の健康を過信していた。変わったきっかけは、2002年のテレビ朝日の時代劇「三匹が斬る!」での大ケガ。立ち回りをして疲れた上に、山道を走るシーンで、ふくらはぎの筋が切れて4カ月動けなかった。親からもらった丈夫で強く大きな体も、やはり鍛えなきゃいけないと痛感しました。おかげで今は撮影中、ずっと立っていられます。

 プリズナートレーニングを始めて、ダンベルを触らなくなりました。10キロのダンベルとか上げられないし、自分の体が悲鳴を上げてイヤになる。ハードルを越えないといけないという思いは、ストレスになりませんか?そういうものから解放される利点もある。

 僕は「ゆるく・ちょっと・長く」という思考を勧めます。軽くていい。ただし何回も、継続してやる。これは何事にも通じます。3年前に96歳で亡くなった父親にも言われました。NHKで技術職をしていたんですが、テレビ局というのは才能だらけ。そんな中で思うところがあったんでしょう。「繰り返せば天才になれる!」というのが口癖でした。

 今の姿が目標に遠くても、悲観することはない。毎日1分でもいい。続けることで鍛えられるし、できることも増えてきます。健康を手にするまで、共に頑張りましょう!

 《役者でも通ずる「継続は力なり」》「警視庁・捜査一課長」の最新シリーズとなるシーズン5は初回世帯平均視聴率12・8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と好発進。16年からシリーズ化されて以来の安定した人気に応えるためには「ストイックじゃないと難しい」と話す。「絶対にホシ(犯人)を挙げる!」の決めゼリフでおなじみ、捜査一課長の大岩純一を演じるにあたり「演技の技術どうこうより、気持ちを保てるか。役から逃げず、大岩課長のことをずっと考える」。ここでも“継続は力なり”のようだ。

 ◆内藤 剛志(ないとう・たかし)1955年(昭30)5月27日生まれ、大阪府出身の65歳。日大芸術学部映画学科在学中から自主映画に参加。中退後、文学座研究所を経て80年、映画「ヒポクラテスたち」でデビュー。日本テレビのドラマ「家なき子」で演じた、主人公をいじめる酒浸りの父親を演じ知名度が上昇。95~01年にかけて、81カ月続けて連続ドラマに出演を果たし「連ドラの鉄人」の異名も。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る