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【三宅哲夫の旅ヂカラ漫遊記】磐越西線走る果物王国のおいしい列車

JR磐越西線郡山―会津若松駅間の「走るカフェ フルーティアふくしま」
Photo By スポニチ

 観光列車大人気の中、今度は福島県のJR磐越西線郡山―会津若松駅間に「走るカフェ フルーティアふくしま」がお目見えした。JR東日本がふくしまデスティネーションキャンペーン(6月30日まで開催)に合わせ運行させたもので、フルーツ王国・福島の果物を利用したスイーツなどが味わえる、乗っておいしく楽しい列車。周辺の観光地に向かう足も軽やかになって――。

 福島県といえばモモの生産量が全国2位、リンゴが同5位、ナシが同6位(12年度農水省統計)…という果物王国。その魅力を最大限に生かして運行開始したフルーティア。郡山駅で東北新幹線を降り在来線ホームに向かうと、鶴ケ城の赤瓦や会津の町の黒漆喰(しっくい)壁を思わせる赤と黒のシックな姿で待っていた。

 車両は2両編成で一般車両(2~4両)をけん引。先頭の2号車は2人掛け、4人掛けのボックスシートに1人掛けシートの計36席。1号車は車両全体に長さ10メートル以上のカウンターが弧を描くように広がり、県内のお菓子やアルコールなどを販売。列車内とは思えないムーディーな作りだ。

 その中で味わえるのが、いちごのタルトとショートケーキ(今月末まで)、ホットコーヒーなどのドリンク類をセットにした「スイーツセット」。郡山市内の老舗フルーツタルトショップ「ルヴェルジェ」がプロデュースした、果実たっぷりのオリジナルスイーツ。会津若松まで約1時間10分で、お茶をするにはちょうどいい時間。女性アテンダントが席まで運んでくれるから、おいしさも格別だ。

 普通ならただの移動時間が格上のティータイムに変身。すっかり気分も良くなって、会津若松駅から向かった白虎隊の学舎「会津藩校日新館」(入場料620円)ではその精神に触れ、いつになく感動。天守閣再建50周年を記念して全面リニューアルした鶴ケ城の天守閣郷土博物館(同410円)では、戊辰戦争や白虎隊など幕末期の展示物に時間を忘れて見入ってしまった。

 そんな気持ちをさらに浮き立たせてくれたのが、鶴ケ城北門前に近い蔵元「會津宮泉酒造」の酒蔵見学(200円)。酒どころ・会津の32ある蔵元の一つで、10種類が味わえる試飲コーナーで代表銘柄「會津宮泉」などを口に含むと、幸せ感が全身に染み渡っていく。フルーティアは甘くて優しい“とっておきの福島”をプレゼントしてくれた。 

 ≪大堀相馬焼、仮設住宅に希望の窯元≫東日本大震災原発事故の風評被害がいまだ消えない福島だが、被災者は負けていない。江戸時代から続く大堀相馬焼の窯元「休閑窯」は、浪江町から約50キロ離れた中通りの二本松市に避難。仮設住宅で「陶芸の杜おおぼり二本松工房」=(電)0243(24)8812=として営業を続けている。青ひびと二重焼きなどが特徴で、販売のほか手びねりや絵付けの陶芸教室を実施。25代目の半谷秀辰さん(61)は「戻るのは半分諦めており、できるだけここで続けたい」。また、同市で味噌しょうゆの「国田屋醸造」を営む大松佳子さん(57)は、地震でひび割れした蔵を改造して12年に「蔵カフェ 千の花」=(電)同7018=を開業。ゴボウや大根、ニンジンなどの具をさいの目に切り、しょうゆベースにホタテだしで煮込んだ郷土料理「ざくざく」付きのランチ(1500円)を提供して人気を呼んでいる。

 ≪どこからでも温泉≫磐梯山が近いせいか、掘削すればどこでも温泉が出る郡山市。郡山駅からバスで約40分の「のんびり温泉」(入浴料600円から)=(電)024(953)2611=はパノラマ大露天風呂や露天岩風呂など男女合わせて6つの風呂があり、温泉(硫酸塩泉)がノンビリと楽しめる。敷地内には昨年、東京・メキシコ両五輪重量挙げの金メダリスト・三宅義信氏の道場がオープン。健康づくりもできる。

 ▽行かれる方へ フルーティアは土・日曜日を中心に1日2往復運行(7月以降の運転日は後日発表)。全席指定で片道4200円。切符ではなくびゅう商品として発売。問い合わせはびゅう予約センター=(電)0570(04)8928、福島県観光復興キャンペーン委員会=(電)024(521)7398。

[ 2015年5月15日 05:30 ]

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