×

旅・グルメ・健康

【三宅哲夫の旅ヂカラ漫遊記】“かわいすぎる海女”に会いに鳥羽へ

[ 2015年4月17日 05:30 ]

中川静香さんを中心に母・早苗さん(左)祖母・寿美子さんの「海女一家」
Photo By スポニチ

 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で一躍話題になった海女。BSで再放送が始まり人気再燃も予想される中、本場の三重県鳥羽市に“かわいすぎる海女”がいると聞いて出掛けた。全国でも珍しい親子3代にわたる海女一家の娘で、まさに“リアルあまちゃん”。近くには“おいしすぎる海女料理”や“パワーありすぎる海女神社”もあって、気持ちも高ぶりすぎた。

 東海道新幹線名古屋駅から近鉄特急で約1時間半。鳥羽駅に降り立つと、壁に張られたフェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」を模して作られた鳥羽市の巨大な観光ポスター(約2・1×1・5メートル)が目に飛び込んできた。よく見ると顔だけ日本人女性。彼女が“かわいすぎる海女”中川静香さん(23)。同駅から車で約30分、相差(おうさつ)町にある民宿「なか川」の看板娘だ。

 宿を訪ねると、現役の祖母・寿美子さん(76)、母・早苗さん(43)とともに爽やかな笑顔で迎えてくれた。胸までかかるしなやかな髪、こぼれそうな瞳、真っ白な八重歯…確かにアイドル並みのかわいらしさ。第57代ミス伊勢志摩、鳥羽市観光キャンペーンガールに選ばれたのもうなずける。

 日本一海女が多い鳥羽の中でも最も多くの海女(約100人)がいる相差町で育ったとあって「高校3年から当然のように始め、今は5メートルぐらい潜れる」と静香さん。現在は大阪の飲食店経営会社に勤めるが、会社の配慮であくまで海女中心。「アワビを採るのはまだ難しいけど、頑張って海女のイメージを変えたい」と目を輝かせた。

 海女漁は一般公開されておらず、その姿を見ることはできなかったが、普段の静香さんに会えただけで十分…と思っていたら、ほど近い海女小屋「はちまんかまど」で現役海女に会うことができた。海女が体を休めるための海女小屋を再現し、現役海女が囲炉裏で海の幸を焼いてくれるスポットで、網の上には伊勢エビやサザエ、大アサリなど新鮮な魚介類がズラリ。静香さんよりちょっぴり年上ながら、相差音頭に乗せて踊りも披露すれば、海女のコスプレも体験(300円)させてくれるのだ。

 海女ならぬ海士(男の呼び方)になった気分で車で約3分の「石神さん」へ。相差の氏神・神明神社の参道にある社で、古くから海女の信仰を集めるパワースポット。全国から訪れる女性が引きも切らない。海女の世界無形文化遺産登録を目指す動きも出る中、伊勢志摩の観光は「お伊勢参り」から「鳥羽参り」が主流になるかもしれない。

 ≪スペイン村で異国情緒≫日本の伝統に触れた後は、近鉄志摩線鵜方駅からバスで13分の「志摩スペイン村」(志摩市)で異国情緒を楽しんだ。名前の通りスペインをテーマにしたリゾート施設で、東京ドーム24個分の113ヘクタールの敷地にはバリエーションあふれる26のアトラクション。中でもカルメンホールには新フラメンコショー「ロルカ・エン・フラメンコ」が登場。「エスパーニャカーニバル“アデランテ”」はゲストも参加できるパレードだ。また12あるレストランでは6月21日まで期間限定の新メニューを提供。遊んだ後は的矢湾を望むホテル志摩スペイン村の「ひまわりの湯」(1050円)で疲れを癒やすのもいい。全アトラクションに使えるパスポート4900円(大人)など。(電)0599(57)3333。

 ≪楽しみたい焼き牡蠣≫この時期、ぜひ訪れたいのが焼き牡蠣(かき)小屋。32軒あり、名産「浦村牡蠣」が食べ放題で楽しめる。屋外にマキコンロを置く「山安水産」で味わった。殻付き牡蠣を焼いて熱々の身を口にふくむと、香ばしさがいっぱいに広がる。あっという間に10個平らげたが、「100個以上食べた人も」と主人の間宮冨昭さん(46)。ご飯とみそ汁が付いて2000円は安い!?4月末まで営業。

 ▽行かれる方へ 車は渥美半島・伊良湖から伊勢湾フェリー、鳥羽からパールロード相差IC経由。なか川=(電)0599(33)6868=は1泊2食税抜き9250円から。はちまんかまど=(電)同(33)6145=は4人以上3500円から(要予約)。全体の問い合わせは鳥羽市観光課=(電)同(25)1157。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る