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W杯「8強以上」へ森保監督“ビッグボス流”サバイバル予告「いろいろな選手をもう一度見たい」

[ 2022年3月26日 05:30 ]

成田空港に到着した森保監督(左)(撮影・西海健太郎)
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 24日に行われたカタールW杯アジア最終予選オーストラリア戦で7大会連続のW杯出場を決めた日本代表の森保一監督(53)が一夜明けた25日、シドニー市内で取材に応じた。「8強以上」の目標を掲げ、約8カ月後の本番に向けて新たな人材発掘に意欲。本大会出場を懸けた“ビッグボス流”の「横一線」で、新たな競争が始まろうとしている。また、24日にサウジアラビアが中国と引き分けたため、日本はB組の首位に浮上した。

 シドニーでの激闘を終え、帰路に就いた森保監督は既にW杯本番を見据えていた。「W杯で世界の強豪を超えていく、8強以上の成績を収めたいと思っている」。目指すは「16強の壁」を越える日本サッカーの悲願だ。

 新たなサバイバルを予告した。「戦術ベースは変わらないが、世界で勝っていくためにいろいろな選手をもう一度見たい」。最終予選では固定化されたメンバーも横一線。W杯まで約8カ月、「ビッグボス」ことプロ野球・日本ハムの新庄監督のように新たな戦力を見定めることから始める。消化試合となるW杯予選ベトナム戦(29日、埼玉)も大幅入れ替えが濃厚だ。

 98年大会はカズが落選、前回大会はW杯出場を決めた試合で得点した浅野拓磨、井手口陽介が選考から漏れた。一方で06年大会の巻誠一郎、14年大会の大久保嘉人らサプライズ招集の歴史もある。指揮官は「半年ちょっと。その期間の成長とパフォーマンスの見極めが大切」と話した。

 森保監督は常にラージリストを抱え、国内組でも既に鈴木唯人(清水)や荒木遼太郎(鹿島)、佐々木旭(川崎F)らの名を挙げ、動向を注視する。ドイツ1部で今季8得点の奥川雅也(ビーレフェルト)は20年11月の欧州遠征で初選出も当時の所属先で感染拡大のため招集は「幻」に。当然、本大会の新戦力候補に入って来る。

 6月の親善試合が最初の試験会場。20年の欧州遠征でメキシコと対戦したことで「強いチームと戦うことで成長があった」と指揮官は強豪国とのマッチメークを熱望する。4月1日にはW杯抽選会があり、本番を想定したマッチメークも進む。激しい戦いの中で23人の精鋭を見定める。

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2022年3月26日のニュース