カカー、米ＭＬＳオーランド移籍　年内は古巣サンパウロでプレー

米ＭＬＳオーランド加入が発表された元ブラジル代表ＭＦカカー（ＡＰ）

　米メジャーリーグサッカー（ＭＬＳ）に来年から新規参入するオーランドは１日、元ブラジル代表ＭＦカカー（３２）を獲得したと発表した。契約期間は３年半で、背番号は１０。新チームが本格的に始動するのは来年１月のため、年内は古巣サンパウロ（ブラジル）に期限付き移籍してプレーする。

　カカーはＡＣミラン（イタリア）との契約を１年残していたが、契約解除の条項を行使して、６月３０日に退団を発表していた。

　同選手はサンパウロの下部組織出身で、０１年にトップチームデビュー。０３年夏にＡＣミランに移籍すると、加入したシーズンにリーグ優勝を達成。０７年には欧州チャンピオンズリーグ制覇に貢献すると、欧州年間最優秀選手（ＭＶＰ）、バロンドール、ＦＩＦＡ最優秀選手、セリエＡＭＶＰなど、主要個人タイトルを総なめ。

　０９年に移籍金６８００万ユーロ（当時約９２億円）で、レアル・マドリード（スペイン）に加入。しかし、度重なる足のケガで思うような成績を残せずに、１３年夏に古巣ＡＣミランに復帰した。ブラジル代表としては、出場機会はほとんどなかったが０２年Ｗ杯日韓大会優勝に貢献。その後は０６年、１０年Ｗ杯代表メンバーに選出されるが、１４年Ｗ杯ブラジル大会メンバーには選ばれなかった。