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元JFL所属GK 敗退も胸張るMOM「俺たちは歴史を刻んだ」

[ 2014年7月2日 05:30 ]

<ドイツ・アルジェリア>ドイツFWミュラーのシュートをセーブするアルジェリアのGKムボリ(AP)

W杯決勝トーナメント1回戦 アルジェリア1―2ドイツ

(6月30日 ポルトアレグレ)
 最後に意地を見せた。初めて決勝トーナメントに進出したアルジェリアは、0―2とされた直後の延長後半ロスタイムにFWジャブのゴールで一矢報いた。84年大会で西ドイツを2―1で破りW杯初勝利を挙げた金星再現はならなかったが、優勝候補を苦しめた。

 「俺たちは歴史を刻んだ。ここまで来るとは誰も信じてなかったろう」。敗戦チームからマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたGKムボリは胸を張った。22本もの枠内シュートを浴びながら好セーブを連発。後半10分にラームのミドルシュートを右手一本で防ぎ、同35分にはミュラーの至近距離弾を抜群の反応で止めた。

 フランス出身の守護神は日本の3部からW杯16強まで上り詰めた。08年にJFLのFC琉球でプレー。その後ブルガリアリーグでの活躍が認められて10年に母の祖国アルジェリアで代表入りし、前回大会は2試合出場。30日の英紙デーリー・メール(電子版)によると10年にマンチェスターUの練習に参加し契約寸前だったという。

 選手全員がイスラム教徒。ラマダン(断食月)の中で120分奮闘したムボリは「影響?答える必要はない」と言い訳しなかった。ナイジェリアも敗れアフリカ勢は消えた。それでも、世界にアフリカの誇りを示した。

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2014年7月2日のニュース