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ウルグアイ大統領 スアレス厳罰に最大級侮辱語でFIFA罵倒

[ 2014年7月2日 06:37 ]

FIFAに対して最大級の侮辱語を浴びせたウルグアイのムヒカ大統領(左)(AP)

 サッカーW杯で、ウルグアイ代表のルイス・スアレス(27)が試合中に相手選手に噛(か)みつき、国際サッカー連盟(FIFA)が活動休止処分などを下した問題で、同国のホセ・ムヒカ大統領(79)が、「FIFAは売春婦の老いた息子ども」と罵倒していたことが、1日までに分かった。

 共同電によると、決勝トーナメント1回戦でコロンビアに敗れ、帰国したウルグアイ代表を空港で出迎えた際の発言。報道陣を前に、発言直後に口を押さえて慌てるそぶりをしたが、「報道していいか」と尋ねた記者に「報道しろ」とGOサインを出した。

 「売春婦の子」は、ウルグアイを含むスペイン語圏などで最大級の侮辱語で、公の場で使うのは極めて不適切。06年のW杯ドイツ大会決勝では、イタリア代表のマルコ・マテラッツィ(40)が、フランス代表のジネディーヌ・ジダン(42)を同様の発言で挑発したとされる。ジダンはこの侮辱に激怒したためか、マテラッツィに頭突きを食らわせ、退場処分を受けた。

 ムヒカ大統領はさらに、FIFAの処分について「ファシストの制裁」とも述べた。スアレスが処分を受けることは当然だが厳しすぎるとの立場で、ラジオ番組では「W杯史上に永遠に残るFIFAの恥」と非難した。

 ムヒカ大統領は気さくな人柄と、歯に衣(きぬ)着せぬ発言で人気が高い。ただ、たびたび発せられる暴言は強烈で、昨年もアルゼンチンのフェルナンデス大統領を「ばあさん」呼ばわりし、物議を醸した。

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