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ドイツ大会の反省か?高まる緊張、取材規制も

[ 2010年6月8日 20:32 ]

 カメルーン戦が刻一刻と迫る中、日本代表を包む緊張感が増してきた。初戦へ向けたピッチ内の先発メンバー争いはもちろんだが、ピッチ外でも取材規制が始まろうとしている。

 これまで練習後に選手は必ず取材ゾーンを通って報道陣が話を聞く形態だったが、今後は日本サッカー協会が日替わりに選定した5人前後の選手だけに取材を認めるスタイルに移行するという。
 背景には前回ドイツ大会での反省もある。取材ゾーンで呼び止められるのは主にレギュラー選手。サブの選手は素通りしてバスに乗り込み、30分以上も座席で待たされることがあった。この状況が主力組と控え組との溝をさらに広げた遠因になったとされる。
 協会側は8日、五十音順で選んだ取材対象5選手を指定。唐突な感じは否めず、自由取材を前提にジョージに集まったメディア側の反発は根強い。岡田監督は「こういう時期だから、選手はいろんなプレッシャーや不安を抱えている。それを軽減させたい。協力してほしい」と話し、取材の機会を減らすことへの理解を求めた。
 日本代表の行方を占う重大なカメルーン戦を前に、今後は完全非公開の練習が増える見通し。指揮官は情報漏れを防ぎたい思いも強いようだ。ピッチ内外に神経をとがらせるピリピリしたムードがチームに充満してきた。(共同)

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2010年6月8日のニュース