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長谷部リタイア…練習中に腰痛め病院直行

[ 2010年6月8日 06:00 ]

ドクターに背中をみてもらい痛そうにする長谷部誠

 【W杯日本代表ジョージ合宿】岡田ジャパンに緊急事態が発生した。W杯日本代表MF長谷部誠(26)が7日の練習中に腰痛を訴えて、ジョージ市内の病院で検査を受けた。練習スタート時には全体練習に参加していたが、途中から4日のコートジボワール戦で痛めた腰に痛みを感じたために途中リタイア。練習終了を待たずに病院に直行した。14日にW杯1次リーグ初戦のカメルーン戦に臨む岡田ジャパンだが、攻守の中心を担うゲームキャプテンが欠場する可能性も出てきた。

 岡田ジャパンが、まさかの“非常事態”に陥った。ウオーミングアップ、ランニング、パス回し、ミニゲームと普通にメニューを消化していた長谷部が突然、腰を押さえ、早川トレーナーとともにピッチ外へと退いていった。その後、早川トレーナーはピッチに戻ったが、長谷部は現れない。約30分後に姿を現すと、リュックを背負い、そのままチームドクターとともに練習場を後にした。日本サッカー協会の広報部は「ジョージ市内の病院に向かった」と説明した。

 コートジボワール戦で腰を強打していたが、この日の練習中に再び痛みを訴えた。詳細は検査の結果によるが、岡田監督も練習終了直後にチームドクターに長谷部の症状を聞くなど、主力中の主力選手に起こった異変に不安を隠しきれなかった。

 岡田ジャパンの攻守の中心である長谷部は、5月24日の韓国戦、同30日のイングランド戦、6月4日のコートジボワール戦と3試合連続で先発フル出場。また、2試合連続でゲームキャプテンを務めるなど、精神的にもチームを支えてきた。W杯初戦のカメルーン戦(14日)では「A・ソングを抑えるために長谷部を(トップ下に)使うというのもある」と岡田監督が話すなど、相手のキーマンの“つぶし役”として起用される可能性も浮上していた。

 この日の守備のフォーメーション確認では稲本が代役を務めたが、豊富な運動量と抜群のパスセンスでチームをけん引する長谷部を欠くことになれば、まさに大打撃。4連敗で本番に臨む岡田ジャパンが、さらなる苦境に立たされる危険性が出てきた。

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2010年6月8日のニュース