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ロッベンW杯いける!軽症を強調、代わり呼ばず

[ 2010年6月8日 06:00 ]

 5日のハンガリー戦で左太腿裏を負傷したオランダ代表MFアリエン・ロッベン(26=バイエルン・ミュンヘン)が、14日のデンマーク戦で復帰する可能性が高くなった。当初は長期離脱の可能性も懸念されていたが、6日の検査結果を受けてファンマルバイク監督が同選手の帯同を決定。近く南アフリカ入りする予定で、攻撃の要は急ピッチで調整を進めることになる。

 ロッベンのリハビリを担当する77歳の理学療法士ファントールン氏が早期復帰に自信を示した。
 7日午前のリハビリ終了後に「自分の考えではデンマーク戦(14日)までに復帰することも可能と思っている」と発言。ロッベン本人は「現時点で南アフリカ入りが4日後になるのか、1週間以上かかるのか言うことはできない」と慎重だったが、ファントールン理学療法士にはRマドリード時代の08年秋にも同じ個所の治療を受け、5~6週間とみられた離脱期間を3週間に縮めてもらったことがあるだけに、“恩人”の言葉には重みがあった。
 5日の親善試合ハンガリー戦で負傷した際は、W杯欠場や離脱長期化の可能性が指摘された。しかし、6日のMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、オランダ協会は「予想より深刻ではない」と発表。ファンマルバイク監督も「代わりの選手は呼ばないと決めた。復帰するチャンスを与えたい」と明言した。全治など詳細は明かさなかったが、早期復帰に手応え十分の診断だった。
 ロッベンは7日から早速リハビリを開始。午前中に4時間のメニューをこなし「ファンマルバイク監督がすぐに代替選手を呼ばなかったことに感謝したい」と話した。14日のデンマーク戦に復帰しても、万全の状態で先発できる保証はない。しかし、優勝を狙うオランダにとって、W杯は1カ月のスパンで考える舞台。デンマーク戦や19日の日本戦にピークを合わせる必要はなく、リスクを避けながら決勝トーナメントに向けた調整も可能となる。
 「治療は楽しくないけど、昼も夜もハードワークする」とロッベン。日本にとっては厄介な選手の復帰にめどが立ってしまった。

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2010年6月8日のニュース