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世界へ第1歩…エリート養成期間からなでしこ入り

[ 2010年6月8日 15:13 ]

 サッカーのエリート選手育成機関「JFAアカデミー福島」の卒業生がフル代表に名を連ねるようになった。女子1期生の19歳、菅沢優衣香(新潟)は5月の女子アジア杯(中国)に日本代表として参加した。

 菅沢は1月のチリ遠征で、アカデミー同期のGK山根恵里奈(東京電力)とともに女子代表に招集され、初戦のデンマーク戦に先発。アカデミー出身者として初の国際Aマッチ出場を果たした。

 167センチとなでしこジャパンの中では大柄で、本職のFWだけでなく守備的MFとしても起用される。女子アジア杯では1次リーグ第2戦、タイ戦の後半から出場。「いいところを見せられなくて焦ってしまった」という不完全燃焼のまま大会を終えた。

 JFAアカデミーは2006年に開校。中高一貫で寮に寄宿しながら世界に通用する人材を育成する。千葉県出身で、中学卒業後にアカデミーに進んだ菅沢は「サッカーでは止めてけるという基本の大切さを学んだし、私生活でも人間として成長できた」と言う。

 男子は1期生のMF幸野志有人のFC東京入りが決まっている。男女の五輪やワールドカップ(W杯)の大舞台でアカデミー卒業生の姿が見られる日もそう遠くなさそうだ。菅沢は「後輩たちのいいお手本になれれば。活躍を見てもらいたい」と話した。

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2010年6月8日のニュース