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スノボ国母とも縁ある岡田ジャパン合宿地

[ 2010年6月3日 16:14 ]

 ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会を前に日本代表が合宿を張るスイス・ザースフェーで、受け入れ準備の中心となった村のサイモン・ブーマン観光局長(47)は「合宿のおかげで知名度が増した。スキーやハイキングにぜひ訪れて」と早くも“日本代表効果”に期待を寄せている。

 ブーマン局長によると、日本代表の合宿地はいったん高級リゾートのクラン・モンタナに決まりかけたが、スイス代表に“横取り”された。昨年10月になり、ザースフェーに急きょ白羽の矢が立った。10年前には年間約8千人だった日本人観光客は不況などの影響で半減。頭を悩ませていたところへの朗報だった。

 シーズンオフで休業中のホテルを説得。さらに人工芝だった村唯一のサッカー場を天然芝へ張り替えた。4月末にピッチが完成すると、芝の上をそっと歩いて自ら感触を確かめた。

 アルプスの険しい雪山に囲まれた村は、北アルプスのふもと長野県安曇野市と姉妹都市の準備を進めている。2009年にはスノーボードの国母和宏選手がW杯で優勝を飾った地であり、日本と縁もある。

 現在はオフシーズンで観光客も少なく、選手には「練習に集中できる」(稲本)と好評だ。ブーマン局長は「自然の中で団結力をつけて」とエールを送った。(共同)

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2010年6月3日のニュース