カゼノトビラ　きらり輝くダート適性　前走で一変し高まる期待

　今週は土日合わせて１６鞍に騎乗します。先週はいいスタートが切れたので、今週もこの調子で頑張りたいと思います。

　カゼノトビラ（土曜７Ｒ）は元々ダートの方がいいと思っていた馬ですが、前走は初ダートで一変しましたね。状態はマズマズいいですし、牡馬相手でも頑張ってくれると思います。

　テップシー（日曜１Ｒ）も変わらずいいですね。あとは展開がハマるかどうかです。

　チェリートレジャー（日曜５Ｒ）はゲートや動きは及第点。２歳にしては大人しい性格ですし、初戦から差のない競馬ができそうです。

　シュテルングランツ（日曜１２Ｒ）は追い切りの動きは悪くはありませんでしたが、まだ掴み切れていません。降級馬で力は上のはずですし、ここでいい競馬をしてほしいですね。

　今週も応援をよろしくお願いします。

　【山崎の見解】
　●土曜日（６月２７日・函館）
　２Ｒドリームテーラー ☆
　２戦してともに２桁着順。小柄な馬で滞在競馬は合いそうだが…。４連連続で２着のサウンドドゥイット、一叩きされて状態上向きのハコダテローズ、ハナを奪えれば渋太いサワヤカムスメが上位候補か。

　３Ｒエンジェルミナ ☆
　一息で走ってしまう面がネックとなり、成績が上がってこない。初ダートでどこまで変わるかだが…。２戦連続で２着のカラーラビアンコ、追い切りで好時計をマークし好仕上がりのアスクワンダフル、距離延長がプラスに働きそうなゼトスが上位候補か。

　６Ｒシャマシュ ☆
　追い切り本数が少なく、鋭さももう一つ。使いつつ良くなってからか。スタートが速いエピックマジック、入念に乗り込まれて馬体の良さも目立つコーディネーター、一追い毎に良くなっているコラッジョーゾが上位候補か。

　７Ｒカゼノトビラ ☆☆☆
　前走は初ダートで一変して２着。脚質から小回りの函館は好材料。斤量増、牡馬相手でも上位食い込み可能。降級馬ツクバホシノオーとインセンテス、長くいい脚を使えるテイケイネクサスが強敵か。

　１０Ｒテンカイチ ☆
　まだ未勝利馬で近走は掲示板もない現状。鞍上の腕でどこまで前進できるかだが…。素質高いサトノメサイア、1000万でも勝ち負けの競馬をしているアグリッパーバイオ、小回りは合うスペランツァデーアが上位候補か。

　●日曜日（６月２８日・函館）
　１Ｒテップシー ☆☆☆☆
　追い切りで上々の時計をマークし中間も順調。マクりが利きやすい小回りの函館は合っており、流れひとつで上位争い可能。ブリンカー着用で粘りが増しそうなバイレ、前走の走破時計が上々のアサバスカ、ダート替わり歓迎のノウゼンハレンが強敵か。

　２Ｒスプリームゴールド ☆
　ワンパンチ足りない競馬続きの現状。小柄で滞在競馬は合いそうだが、ガラリ一変までは…。距離短縮はプラスのマイネルデアデビルとトラストニーケー、小回り１２００メートルはベストのクリノスイートピーが上位候補か。

　３Ｒクロイツェル ☆☆
　ダートは過去に１回走って６着だが、その時の末脚は上々でダート適性は十分。小回り特有の速い流れになれば上位食い込みも。２戦連続で２着のバイタルフォース、前走は前が詰まってチグハグだったエスティサプライズ、安定感が出てきたゴットモーニングが上位候補か。

　５Ｒチェリートレジャー ☆☆
　入念に乗り込まれ、水準の追い切り時計もマーク。丸山騎手の感触も悪くない様子で、流れ一つで上位争いに加われても。ロゴタイプの全弟で動きも迫力があるナイトインブラック、芝で鋭い動きを見せているマコトルーメン、乗り込み十分で仕上がり良さそうなスズカバーディーが上位候補か。

　６Ｒコスモデレガンス ☆☆
　前走は前に突っかかるような感じで、少しチグハグな競馬。それでも０・５秒差なら内容は悪くなく、スムーズなら上位食い込みも可能か。終い堅実なトーカティヴ、前走は落馬寸前の不利があったマコトギンスバーグ、小回りは合うマイネルインプレスが上位候補か。

　７Ｒホワイトクリスマス ☆
　中央５００万では９着が最高着順。現状では恵まれないと上位争いまでは…。小回り１０００メートルはベストのカシノキングダム、現級での好走歴が多数あり力量上位のロケットダッシュ、安定感が出てきたマッドアバウトユーが上位候補か。

　８Ｒスズカリバー ☆
　未勝利勝ち時に負かした２着馬タンジブルがハイレベルの伏竜Ｓで３着に好走しているように、５００万でも通用する下地はある。脚質的に小回り替わりも歓迎で、一変しても不思議ではない。ダートでは大崩れがなく安定しているスクワール、現級勝ちがあるセレッソレアル、終い堅実なゴドリーが上位候補か。

　９Ｒダイワプロパー ☆☆
　新馬戦を楽勝したように素質は秘めている。昨秋から春にかけては重賞などで強敵相手に太刀打ちできなかったが、牝馬限定の５００万のメンバーなら通用しても。ハイレベルの前走で３着だったトゥルームーン、芝１２００メートルはベストのキョウエイボヌール、長くいい脚を使えるダイワズットラブが上位候補か。

　１０Ｒアルバート ☆☆☆☆
　メンバーの揃っていた１０００万で３着がある実績馬。小回りコースがカギになるが、脚力は上位の存在で、上位争いは十分可能。洋芝巧者のソードラック、久々も好仕上がりのサンマルティン、器用さがあるヴェルステルキングが強敵か。

　１１Ｒアドマイヤサブリナ ☆☆
　過去に１０００万でも２着があるように力は通用。小回りコースも合っており、５２キロのハンデも恵まれた印象。流れひとつで上位食い込みも可能か。前走は出遅れが響いたモズハツコイとマジックシャトル、強敵相手に差のない競馬をしているプラヴィッシモが上位候補か。

　１２Ｒシュテルングランツ ☆☆
　近走成績は一息だが、過去に現級勝ちの実績があり降級すれば力量上位の存在。小回り向きの器用さがあり、コーナー４つのコースは歓迎。今回のメンバーなら上位食い込みも可能か。小回り巧者のトップボンバー、準オープンでも勝ち負けの競馬をしているメイショウスミトモ、充実著しいサクラエールが上位候補か。

　▽丸山元気　１９９０年群馬県伊勢崎市生まれ。日本中央競馬会（ＪＲＡ）の騎手。美浦トレーニングセンターの根本康広厩舎所属。競馬 学校２５期生。２００９年３月１日、中山３Ｒでデビュー。同年７月１１日、札幌２Ｒでオンザスローンに騎乗し初勝利を挙げた。２０１１年５月８ 日、新潟１１Ｒでセイクリッドバレーに騎乗し重賞初勝利。同年１０月１３日、シェアースマイルでエーデルワイス賞に騎乗し地方交流重賞初制覇。

　▽山崎啓介　１９８２年生まれの北海道出身。２００７年に専門紙「一馬(現・優馬)」に入社した新米トラックマン。美浦の想定班で、若手の調教師、騎手との繋がりが深い。現在も「優馬」のホープとなるべく、日々勉強中。