桂由美さん ブライダルに革命をもたらした「伝道師」 北川景子、安めぐみ…数多くの著名人からも支持

[ 2024年4月30日 11:30 ]

桂由美さん(2019年6月撮影)
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 ブライダルデザインの第一人者、桂由美(かつら・ゆみ、本名結城由美=ゆうき・ゆみ)さんが26日、死去した。30日に公式サイトで発表された。94歳。葬儀は行わず、追悼ショー(しのぶ会)を後日開催する予定。

 1930年に東京で生まれ、大学卒業後、フランスに留学。パリでオートクチュール(高級注文服)を学んだ。母親が経営する洋装学校で教えた後、1964年に日本初のブライダルファッションデザイナーとして活動開始。ブライダル専門店「桂由美ブライダルサロン」を東京でオープンした。

 日本初のブライダルファッションショーを開き、婚礼衣装の主流が和服だった戦後日本にドレススタイルを提案。その後、急速に普及するきっかけをつくった。日本人女性に合うウエディングドレスや打掛をはじめとする婚礼衣装を開発。1965年に着用率3%だったウエディングドレスは、現在では90%以上の花嫁が着用するようになったとされる。

 日本のブライダルファッション界の第一人者としてパリやニューヨークなど世界各国30以上の都市でショーを行い、「ブライダルの伝道師」とも称された。1993年に外務大臣表彰、2019年には文化庁長官表彰を受賞した。

 日本の伝統美や技術を存分に生かしつつ、革新的かつ洗練されたデザインには、著名人からの支持も厚く、2011年に東貴博と結婚した安めぐみ、2016年にアーティストのDAIGOと結婚した北川景子、さらに川島なお美、小池栄子、中越典子、東尾理子らのブライダル衣装も手掛けた。

 今年2月には俳優の勝野洋とタレントのキャシー中島夫妻の結婚45周年「サファイア婚式」の進行を務めるなど、多方面で活躍していた。

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