桂由美さん死去 94歳 ブライダルデザイン第一人者 「私共としても突然のこと」執行役員、社員が追悼

[ 2024年4月30日 10:40 ]

桂由美さん(1992年撮影)
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 洗練されたウエディングドレスなどブライダルデザインの第一人者、桂由美(かつら・ゆみ、本名結城由美=ゆうき・ゆみ)さんが亡くなったことが30日、分かった。公式サイトで発表された。94歳。

 桂さんが手掛けた「株式会社ユミカツラインターナショナル」が「1965年以来ユミカツラのクリエイティブディレクターを務めてきた桂由美(かつら・ゆみ/94歳)の逝去を発表します」と報告。

 「同社の常務執行役員、鞍野貴幸氏は『桂由美氏は、誰よりも花嫁を美しくすることに寄り添い、日本のブライダル文化の発展を願い、そしてユミカツラを愛していました。そのあくなき挑戦を続けるマインドによって、誰も想像しなかった未来を切り拓き、数多の遺産を残してきました。1965年から今日までの60年間並々ならぬ情熱を捧げてこられた桂由美氏の意思を受け継ぎ、ユミカツラとして100年続く企業を目指します。』との言葉を寄せました」と、追悼の言葉が紹介された。

 桂さんが制作していた作品については「ユミカツラのデザイナーであり、30年以上桂由美の右腕として共にクリエイションをしてきた藤原綾子・森永幸徳・飯野恵子の3名が率いるユミカツラのクリエイティブチームが、桂由美の想いと遺産が生き続けるよう、後任としてコレクションの制作を託されました」とし「ユミカツラは、心より哀悼の意を表しますともに、ご冥福を心よりお祈りします」と悼んだ。

 死因については明かされていないが「私共としても突然のことであり、現在お知らせ出来ることはこちらのリリースが全てとなります。また追加でお知らせ出来ることがありましたら追って発表させて頂きますので、お問い合わせについてはご配慮いただけますと幸いです」としている。

 桂さんは1930年4月24日生まれ、東京都出身。1964年、日本初のブライダルファッションデザイナーとして活動を開始した。翌年、日本初のブライダル専門店をオープン。日本のブライダルファッション界の第一人者としてパリやNYなど世界各国30以上の都市でショーを行い、「ブライダルの伝道師」とも称される。69年にはNPO法人全日本ブライダル協会を設立。72年に元大蔵省官僚の結城義人さんと結婚し、90年に死別している。1993年に外務大臣表彰、2019年には文化庁長官表彰を受賞。

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