元TOKIO・山口達也さん「アルコール依存症と飲酒運転」テーマのイベント出演で再スタート メガネ姿

[ 2023年4月29日 14:14 ]

山口達也さん(提供:特定非営利活動法人ASK)
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 「TOKIO」元メンバー・山口達也さん(51)が29日、特定非営利活動法人ASKが主催する「オンライン・スペシャルトークイベント ~アルコール依存症と飲酒運転~」に出演。ジャニーズ事務所退所後、初めてのイベント出演となった。

 イベントは自身の経験を踏まえた「アルコール依存症と飲酒運転」をテーマにしたもの。ASK認定の飲酒運転防止インストラクター、依存症予防教育アドバイザーの資格を有している山口さんはアルコール依存症当事者の1人としてイベントに参加。

 司会者に紹介された山口さんは白のTシャツとグレーのジャケット、メガネ姿で丁寧に「よろしくお願いします」とあいさつした。1999年に起きた飲酒運転事故の被害者遺族の話を聞きながら「私は本当に2年前も飲酒運転で事故を起こすんですけど、当時、1999年の事故のニュースは見ていて、ひどいこともあるんだって思っていた、まさか自分はないだろう、自分は飲酒運転はしないだろうと思っていた」と山口さん。「まさか自分はないだろう。まさか自分は飲酒運転はしないだろうと。多量摂取で止められなくて、事故をする1年半前はお酒が変わっていた。その時はちゃんとした治療にもつながっていなかった。自分なりの断酒を続けていた、いわゆるスリップ、初めての一口が原因で一気に大量飲酒、酩酊状態となり、泥酔手前ですね。呼気中のアルコールが0・75という数値が出ていたので、その中でハンドルは握ってしまっている。当然、握っちゃいけないと分かっていますけど、その中で自分はハンドルを握ってしまった」と自身の事故を回顧した。

 「夜飲んでいて、止まらなくなって、おそらくブラックアウトした。朝目が覚めた時に酔っている、酔っていないっていう感覚もわからない。その中で運転できるだろうとかいう判断もできない。それで通勤、通学の時間帯にハンドルを握って約20~30分ぐらい、ハンドルを握ることになる。「事故を起こして、取り調べを受けて、拘留されて、自分の状況を把握できる状態になった時に、自分の運転している状況がだんだん入ってきて、なんてことをしたんだ!と(思った)」と振り返った。

 今回は被害者遺族の方と並んでの出演で、緊張感漂う中での参加。「自分はお酒をやめるんだ!と。やめなきゃいけないじゃなくて、やめるんだ!ってことで、専門病院に入って、自助グループにつながり、自分が経験したこと、まさか自分が!っていうのがまずお酒を止めることから始まると思っているので。そこからどんどん関わっていく、被害者の方ともお会いして、どんどんかかわっていく、自分の話もして、とにかく関わってく。せめて自分にできることは何だろうと、飲酒運転撲滅っていうのは自分がやってしまったことなんですけど、これからは加害者も被害者も増やさないってことで力になれたらと参加させていただきました」とイベント参加の理由を説明した。

 山口さんは3月に「株式会社山口達也」設立し、再スタートを報告。自身の経験を踏まえたアルコール依存症者向けの講演活動や危機管理セミナーが主な事業内容といい、公式サイトには「これからは会社経営を行い、微力ながら社会貢献をしていきたい」と抱負をつづっていた。

 18年に飲酒状態で女子高生にわいせつな行為をして書類送検され、20年には酒を飲んでバイクを運転したとして道交法違反(酒気帯び運転)の罪で略式起訴された。今回の再始動について、周囲の知人は「以前のような芸能活動をするのはもう難しい。当面は、これまでの経験や資格を生かしながら講演活動などを行っていくことになるのでは」との見方を示していた。

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