日高のり子　「タッチ」浅倉南に並ぶ“もうひとつの代表作”　収録で大苦戦「誰かここから出して！」

日高のり子
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　声優の日高のり子（60）が24日、NHK「あさイチ」（月～金曜前8・15）に生出演し、ETC車載器の音声ガイドを録音した際の苦労を語った。

　パナソニック製のETC車載器の音声ガイドを17年前から担当。「ETCカードが挿入されました」という声でおなじみだが、音声を録音するのは「凄く大変だった」という。「声優版で作りたいわけじゃなくて、正しいETC車載器の音声を録りたいっていうことでたまたま私でしたけど。ドライバーの方が安全運転できるような一定の高さ、一定のスピードでリズム感を守ってしゃべらなくちゃいけない」と説明。

　収録の際は音声制作会社の技術者から「感情はいりません。文で録ってもそれを細切れにする。だから感情を入れてもムダなんです」と言われたそうで、「声優としてのキャリアを全部封印して挑まなければいけないのが難しかった」と日高。声の高さやリズムを一定に保つため、自身の声のサンプルを何度も聞いてそれに合わせなければならない。何度もやり直しになり、「最後の方はブースの中で“誰かここから出して！”って」という心境に追い詰められたそうだ。

　番組がメーカーに日高を起用した理由を聞いたところ、「ETCでは注意される音声もあるので、注意されても素直に聞いてもらえるような声質を持つ人であることが重視された」との回答だったという。アニメ「タッチ」の浅倉南、「らんま1/2」の天道あかねなど「男性にズバズバと意見を言う」女性キャラクターを演じているが、「それが不快にならない」ことが起用の決め手だったことが明かされた。