桂壱之輔 二代目春之輔襲名公演に「死ぬ気で稽古して、頑張ってやります」

[ 2023年2月24日 12:50 ]

二代目桂春之輔襲名公演の発表会見に登場した(左から)四代目桂春団治、桂壱之輔、松竹芸能・関根康社長
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 落語家・桂壱之輔(44)は24日、「壱之輔改メ 二代目桂春之輔襲名披露公演」について発表。5月5日の国立文楽劇場での初日に、師匠の四代目桂春団治(74)の他に桂文枝(79)、笑福亭鶴瓶(71)、笑福亭仁智(70)、桂ざこば(75)、桂小春団治(65)ら豪華メンバーが出演することになり「感謝です。私がトリを務めますが、最初で最後。やれる限りのことを、死ぬ気で稽古して、頑張ってやります」と決意表明した。

 文楽劇場での初日、自ら楽屋に出向いて師匠連中に出演をお願いすると即答した文枝を筆頭に、全員が出演を快諾。「まさか全員出ていただけるとは。運だけはいいですね」と壱之輔も驚いたそうだ。文楽劇場を皮切りに、天満天神繁昌亭、神戸新開地・喜楽館など定席に始まり、東京、京都、名古屋、石川・加賀、長野・茅野など全国10カ所以上を回る。ネタは「決めてるけど内緒。思いがあって。理由は枕で話します」と語った。

 壱之輔は大阪市東成区出身。96年に、のちに四代目桂春団治を襲名した先代春之輔に入門した。16年に三代目桂春団治さんが死去。18年に四代目春団治襲名した後に二代目春之輔襲名を勧められ、昨年10月に会見で発表した。

 当初は四代目春団治が最初に使っていた「春之助」の「助」の字を使うプランもあったが、2つのエピソードがあって、「輔」の字にした。「春之助の時に交通事故にあって死にかけました」と春団治。さらに五代目松鶴師匠の奥さんから聞いた話として「春之助は2人いて、1人は女性に刺されて、もう1人は金のことで崖から突き落とされた」と逸話を披露。「“助”が気に入ってたけど、“輔”に変えました」と笑わせた。今回もその師匠が変更した「輔」の字を使うことにした。

 豪華顔ぶれの中、一世一代の晴れ舞台。それでも壱之輔は「ウチの師匠とはタイプが違う。師匠は派手。ボクは地道に一歩一歩やるしかない」。師匠からは「豆狸(まめだ)の稽古をつけてもらい、襲名披露公演の後半のどこかでやりたい」と前を見据えてる。

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2023年2月24日のニュース