TKO・木本 実態ない儲け話がトラブルに 「すごい人がいる」「その人にしか触れない土地があると」

[ 2023年1月23日 13:38 ]

会見するTKOの木本武宏(撮影・郡司 修)
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 総額7億円以上ともいわれる巨額の投資トラブルが発覚し、芸能活動を休止しているお笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)が23日、都内で会見し、騒動を謝罪した。

 「FXトレードで友人らと1億7000万、不動産は友人ら4人と約5億つぎ込んだ」と総額約7億円をつぎ込んだことを明かした。「ホントに今考えたらバカな話と重々承知していますが、わらにもすがる気持ちだった」と説明した。

 FXトレードでの損失を取り返そうとする中、10年来の友人で後輩でもある人物から「こういうすごい人(会長)がいて、その方しか触れない特別な土地がある。1カ月後にはかなりいい利回りになる。だから木本さん、いまある分だけでも僕に任せてくれたら、なんとかFXの損失を協力できるから」と不動産投資の話を持ち掛けられ、仲間と投資を決めた。しかし、なかなか運用は始まらず、何カ月も先送りにされる事態に発展。「不安になって。今回の運用はやめるという話をしたら、“会長にお金預けてるので戻せない”と言われた」と明かした。

 そもそも「その方しか触れない土地」や「すごい人」は実態があったのかと聞かれた木本は「調査しないと明言できないが、実態がない話だったのではないか。本人からそういうニュアンスの話もあった。結果的に、今の僕としては、実在していなかったんだと思っています」と実態のない人物や土地を信じて投資したことを悔やんだ。

 FXトレードや不動産投資を誘った2人からは実際に金が返済されたり、返済計画も報告されているという。一方で、未返済の金の行方については「いろいろ調べてもらっているところ。事の真相がわからないという状態」と述べた。

  一連の投資トラブルは、昨年7月に発覚。後輩芸人や芸能関係者ら10人以上を巻き込み、不動産投資家とデイトレーダーを自称する20代男性に約7億円にも上る投資を依頼。その大半が回収できない状態にあるとされた。

 木本は出演番組を全て降板し、昨年7月に所属事務所の松竹芸能を退社。相方の木下は2020年、ペットボトルを後輩芸人に投げつけたパワハラで松竹芸能を離れていたが、この日、コンビでの活動再開を表明。今後は“原点回帰”して2人で困難を乗り越えていく構えだ。

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