TKO・木本武宏 巨額投資トラブルを謝罪「僕には僕の大きな過ちがあります」会見、経緯を説明

[ 2023年1月23日 11:00 ]

会見を開いた「TKO」の木本武宏
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 総額7億円以上ともいわれる巨額の投資トラブルが発覚し、芸能活動を休止しているお笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)が23日、都内で会見。騒動を謝罪した。

 黒のスーツに黒のネクタイで現れた木本は2回深くお辞儀。冒頭に会見が遅れたことを謝罪し、「今まで私を応援してきてくださった皆さま、関係者の皆さま、なによりもこのような騒動に巻き込んでしまった仲間、友人の皆さま、あらためて本当に申し訳ございませんでした」と5秒以上頭を下げた。

また、「本当に今考えたらばかな話と重々承知していますが、わらにもすがる気持ちだった」と投資トラブルを招いた自身の行動を恥じた。また、「今回、決して僕は被害者だと言いたくて会見を開いたわけじゃなくて、僕には僕の大きな過ちがあります。それは浅い知識でいかにも知ってるふりをして、詳しいかのような顔をして仲間に興味を持たせ、自分1人でやればいいところを、みんなで一緒にやってもうけようや、みたいな大きなお世話をしてしまった。これが大きな迷惑をかけた。この反省は、本当に今も深く深くしております。これからも同じ事を繰り返すつもりは当然ないですし、謝罪の気持ちはずっと伝えていくつもりです」と語った。

 木本は20日、報道各社に「一連の経緯のご報告と会見につきましてのご案内」と題した文書を送付。「昨年の騒動に関しまして、ファンの皆様、関係者の皆様、すべての皆様にご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。また、記者会見など皆様の前で、自身の口からご説明できておらず、今に至ることを改めてお詫び申し上げます」としていた。「関係者がいることや事件性を鑑みて弁護士含む方々からのアドバイスもいただき、すぐに会見できない状況になっておりました。昨年末ぐらいから徐々に解決してきており、ようやく皆様の前でご説明できる時期になりました」とし、会見を開いた。

 一連の投資トラブルは、昨年7月に発覚。後輩芸人や芸能関係者ら10人以上を巻き込み、不動産投資家とデイトレーダーを自称する20代男性に約7億円にも上る投資を依頼。その大半が回収できない状態にあるとされた。

 木本は出演番組を全て降板し、昨年7月に所属事務所の松竹芸能を退社。関係者によると、出資した芸人らに対して「自分が紹介しなければ、こんなことにならなかった」との思いから、立て替えて返済することを計画。不動産投資家から一部が返金されたこともあったが、デイトレーダーとその不動産投資家とも連絡が取れなくなり、返済計画が暗礁に乗り上げていた。

 会見に先立ち、木本は同日のテレビ朝日「グッド!モーニング」にVTR出演。活動休止中は「アルバイトを知り合い通じて助けてもらって収入を作る手段を与えてもらっていた」と明かした。

 およそ10人に投資家を紹介し、およそ7億円をつぎ込んだ。投資話について「僕が営業活動のように人を後ろから肩たたいてやりませんかと声かけた人は一人もいない。そういうことをしてるんだという話を友人知人としてたら、じゃあ自分もやりたいというので紹介してしまって。そこでみんなお金を預けるということになって。月日が数ヶ月に流れた時にAが連絡つかなくなってしまって」と説明。

 1億7000万円預けた投資家Aと連絡がとれなくなり、損失を埋めるため別の投資家Bに資金を預けたという。「彼はもともと不動産投資でうまいこといってるっていうのは耳にしていたので…とりあえず損失ができちゃったんで取り返すためにBがその案件をやらないかという話になって。じゃあ助けてっていうことで、なけなしのお金を彼に預けてしまって。Bがまた連絡とれなくなってしまってというのが今回の顛末なんですけど」とした。

 連絡がとれなくなった2人の投資家を調べると、金融商品取引法で義務づけられている登録をしていない無資格者だった。「正直確認もしてないし、資格がある人なんだと勝手に思い込んでいたというのが実際のところです」と述べた。

 また、関係者によると、木本は「返済のメドが立ったので、できるだけ早い時期に活動を再開させる」とコンビとしての活動再開も視野に入れている。相方の木下は2020年、ペットボトルを後輩芸人に投げつけたパワハラで松竹芸能を離れていたが、今後は“原点回帰”して2人で困難を乗り越えていく構え。木下も知人らに「木本とともにTKOとしてやっていけるようになった」と報告しているという。

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