「舞いあがれ!」目黒蓮 NHK制作統括「最初は嫌な感じから入ったが…」

[ 2022年11月21日 08:36 ]

連続テレビ小説「舞いあがれ!」で、舞(福原遥)と柏木(目黒蓮)が航空学校の面接を待つ場面(C)NHK
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 【牧 元一の孤人焦点】21日放送のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第36回にSnow Manの目黒蓮(25)が演じる柏木弘明が初登場した。

 柏木は国際線のパイロットの父、元CAの母の家庭で育ったエリート。完璧を目指す努力家でプライドが高いが、航空学校で舞(福原遥)らと訓練を続ける中で、次第に変化していく。

 制作統括の熊野律時チーフプロデューサーは目黒を起用した理由について「柏木は航空学校のチームの中で大事なポジションを占める。最初は嫌な感じから入ったが、チームで困難を乗り越えていく中で、だんだん変わっていく。その変化からにじむチャーミングさを、見ている人に魅力的に感じていただけるような人がいいと考えた」と説明する。

 目黒は朝ドラ初出演。来春公開予定の映画「わたしの幸せな結婚」の主演が発表されており、現在放送中のフジテレビの連続ドラマ「silent」(主演・川口春奈)にも出演して注目されている。

 熊野氏は「目黒さんは独特の魅力をお持ちになっていて、人気の理由がよく分かる。実際にお会いすると、とても真面目で控えめ、誠実な方、努力家と感じる。ひとつひとつのお芝居を大事にしている印象がある。にっこり笑った時の表情がとても良く、柏木のキャラクターとして序盤では笑わないが、無愛想な感じから次第に変化していくところが魅力的に映ると思う」と指摘する。

 第36回では、ヒロインの舞と最悪の出会いをした印象だった。しかし、最悪の出会いだったからこそ、逆に、2人の今後の関係が気になるところだ。

 熊野氏は「今後、舞と航空学校の仲間たちが深い絆で結ばれていく過程を描いていく。どういう展開になるにせよ、じっくりと描いていくので、お楽しみ」と語る。

 航空学校の仲間としては今後、山崎紘菜(28)が演じる矢野倫子も登場する。

 倫子は商社で働いていたが、男性優先の職場で悔しい思いを重ね、思い切ってパイロットになることを決意した女性だ。

 熊野氏は「舞に刺激を与える女性であってほしいと考えた。倫子は社会人としての苦労があり、自立した骨太の女性として出てくるが、山崎さんの凜々しい感じ、しゃきっとしたたたずまいがイメージにぴったりだと思った。倫子はドライな部分があるが、舞のピュアなところにほだされたりもして関係性がだんだん近づいていく。その変化を上手に演じていただいている」と話す。

 舞、柏木、倫子ら航空学校の仲間たちがこれからどんな物語を紡いでいくのか、楽しみが尽きない。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

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2022年11月21日のニュース