紅白 大みそか風物詩 ドタバタ移動復活

[ 2021年12月29日 05:30 ]

紅白歌合戦リハーサル

2004年の紅白歌合戦で「マツケンサンバ2」を歌う松平健

 前半戦を締めくくる企画「マツケンサンバ2」に向け、NHK内のスタジオから中継出演する数組が有楽町に大移動することが分かった。

 大みそかの風物詩が復活する。

 改修中のNHKホール(東京・渋谷)に代わって東京国際フォーラムがメイン会場となる今年の紅白。約10組がNHK内のスタジオから中継で出演することになっており、関係者によると、このうち数組が渋谷から有楽町へ大移動する。前半戦最後の目玉企画「マツケンサンバ2」に参加するためで、NiziUやAwesome City Clubらが出演を終えた後に東京国際フォーラムへと向かう。NHK関係者は、マツケンサンバ2について「今年のテーマであるカラフルを象徴するような企画。紅組、白組関係なくみんなで集まって前半戦の最後を華々しく締めくくりたい」と説明している。

 大みそかの大移動といえば、日本レコード大賞と紅白を掛け持ち出演する歌手が時間のない中で繰り広げる風物詩だった。

 両番組は2005年までは、大みそかに生放送されていた。1988年までは、それぞれ開始時間はレコ大が午後7時、紅白が同9時。多くの人気歌手が掛け持ち出演しており、レコ大が同8時51分に終了すると同時に、会場の帝国劇場(有楽町)や日本武道館(九段下)から車に飛び乗り、わずか9分の間でNHKホールに移動。紅白は当時、オープニングへの参加を義務づけており、一時は警察も国民的行事に協力して移動の先導にあたったほど。その後も、掛け持ち出演歌手の両会場の行き来は恒例化したが、レコ大が06年に開催日を30日に変更したことで見られなくなっていた。

 それを今年、紅白が復活させる格好。東京国際フォーラムはレコ大会場だった帝国劇場と近く、渋谷からの移動は当時とは逆の流れとなる。同局関係者は「移動の時間にゆとりはあるとはいえ、事故や渋滞は怖い。緊張感のある前半戦になりそうだ」としている。

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