日テレ 10月改編キーワードは「OFFからONへ、ONからFANへ」 有吉反省会など人気番組終了

[ 2021年9月2日 13:47 ]

東京・汐留の日本テレビ社屋
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 日本テレビは2日、10月期「番組改編説明会」をリモートで行い、今秋の番組改編の骨子を発表した。

 同局は一昨年まで年間世帯視聴率6年連続3冠を獲得していたが、昨年はプライム帯(午後7~11時)をテレビ朝日に譲り、全日帯(午前6時~翌日午前0時)、ゴールデン(G)帯(午後7時から同10時)での「2冠」だった。個人視聴率は「3冠」を獲得している。

 そんな中での今回の改編率は全日5・6%、G帯5・7%、P帯18・6%(前回4月改編は全日9.5%、G帯9・2%、P帯19・0%)となった。

 田中宏史編成部長は「テレビの価値、テレビ番組の面白さを前面に押し出して、しっかり視聴者、生活者の方に届けていければ」とコメント。編成戦略としては個人視聴率をベースにした“視聴率3冠”の継続を押し出し、徹底した「コアターゲット戦略」を基本とするという。さらに、マルチプラットフォーム戦略推進の最大加速、レギュラー番組の強化とリブランディング戦略を最大限に加速、コロナ禍で激変した生活者動態を的確に捉え適応したタイムテーブルの強化を図っていくという。

 この10月改編テーマではコロナ禍で多様化した生活者から積極的に選択、支持してもられるタイムテーブルを目指し、まずは第一に「生活者ファースト」であること、さらにキーワードとして「OFFからONへ、ONからFANへ」を掲げ、「テレビを見ない方に刺激して、1人でも多くの方をONに、ONにして番組を見ていただいたらファンになっていただける、C層、T層、F2層が積極視聴していただけるタイムテーブルを目指す」という。

 改編のポイントは大きく2つ。1つ目はGP帯の積極視聴強化で、KAT―TUNの亀梨和也(35)バイオリニストの高嶋ちさ子(53)お笑いコンビ「チョコレートプラネット」が出演する新バラエティー番組「一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!」(火曜後10・00)をスタートさせる。田中編成部長は「この番組をご覧になっていただくと、世の中の難しい物事の本質が一目で分かるということを心掛けた番組。ズバッと改名、スカッとするような番組」とアピール。深夜枠時代も含めると9年間放送してきた「幸せ!ボンビーガール」(火曜後10・00)は終了する。

 また、日曜午後10時には、俳優で歌手の山崎育三郎(35)がMCを務めるトークバラエティー「おしゃれクリップ」を編成。

 2005年の4月にスタートしたお笑いコンビ「くりぃむしちゅー」の上田晋也(51)、俳優の藤木直人(49)、モデルでタレントの森泉(38)の3人がパーソナリティーを務める「おしゃれイズム」は16年半で幕を閉じることになる。

 ドラマがGP帯で3枠放送。企画決定を迅速化し、コアターゲット向け企画強化に加え、宣伝施策もSNSを中心にアイディアを駆使し話題作りの仕掛けやプロモーションを早期から展開していくという。新ドラマとしては、女優の杉咲花(23)がNHK連続テレビ小説「おちょやん」後初の連ドラ主演する水曜ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖(はくじょう)ガール~」(水曜後10・00)、俳優の柳楽優弥(31)が主演し、女優の井上真央(34)らが出演する土曜ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」(土曜後10・00)、企画・原案の秋元康氏(63)と「あなたの番です」のスタッフが再びタッグを組んだ、俳優の西島秀俊(50)が主演する日曜ドラマ「真犯人フラグ」(日曜後10・30)がそれぞれラインアップした。

 ポイントは2つ目はプラチナ帯の改編。「ウチのガヤがすみません!」(火曜後11・59)が終了してお笑いコンビ「かまいたち」とタレントの指原莉乃(28)がMCを務める「超無敵クラス」、「有吉反省会」(土曜後11・30)が終了して「千鳥かまいたちアワー」がスタートすることになる。

 また、お笑い芸人の今田耕司(54)がMCを務める、13年続いた紀行トークバラエティー「アナザースカイ」がこの9月終了することも発表。後番組として10月からは人気ドラマ「今日から俺は!!」が再放送される。

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