豊田真由子氏 東京五輪開催の可能性「8~9割」と推測 「日本政府は絶対自分から『逃げた』と言えない」

[ 2021年5月10日 16:37 ]

豊田真由子氏
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 元衆院議員の豊田真由子氏(46)が9日放送のABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に出演。東京五輪の開催の可能性について、私見を述べる場面があった。

 「五輪開催についてどう考える?」というテーマで、豊田氏は「反対の方には理由があるわけですよね。この感染状況を見て、1つは国内外に感染が拡大していくと。持ち込み、持ち帰ってしまうという懸念がある。もう1つは、五輪をやることで医療体制や検疫で負荷がかかり、そのしわ寄せが国民にいくと。この2つの懸念に、解決策が示されていないことが、反対がどんどん大きくなっていく理由だと思いますね」と答える。

 元「週刊SPA!」副編集長の田辺健二氏は「今も感染爆発しているインドとかの映像を見ると、僕は個人的に言えば、応援しようって言う気にはならないんですよ。だから今こそ国のリーダーが『今は本当に大変なんで、コロナが落ち着いてからもう1回立候補するところから始めます』と言えば、結構拍手喝采する人は多いと思うんですね」と、持論を展開。

 これに、豊田氏は「もし日本からそう言ったら、多分未来永劫、日本にオリンピック・パラリンピックは来ないから。日本政府の人は絶対自分から『逃げた』みたいなことは言えないし、IOCにしてみれば放映権料が一番大事なので、無観客でもいいわけですよ。かつて、モントリオールでもモスクワでも半分くらいしか国が来ないということもあったので。もはや『やれれば何でもいい』という感じだと思う」と返した。

 開催の可能性については「今のままの状況だったら、8~9割やろうと思ってると思う。『やめます』と言い出す人がいないですからね。政治的にはそれが勝ちだという意見もありますけど、多分そんな短期のスパンでは彼らは物事を考えていない。そこで日本がそうすることで、自分たちにとっての長期的なデメリットをすごく気にしていると思います」と、当事者目線で回答。

 「多分、誰かが誰かのせいにしたい。IOCからしたら、もし日本が『やらない』って言ったら、『やらないって言ったよね?』ってなっちゃう。全部の責任が日本だということになって、いろんなお金の話とか、オリンピック・パラリンピックに向けての、いろんなことが全部日本のせいになる。『安全・安心』を偉い人が言ったから、私たちは『安全・安心』と思うわけじゃなくて。それはファクトの数字の話なので、それを聞くたびに(開催が)遠のいていく感じはありますよね」と、苦笑した。

 MCの千原ジュニア(47)が「そんな中でも、誰か骨のある政治家が…」と話そうとすると、豊田氏は「いるわけないじゃないですか!」とバッサリ。「あったら、こんなになってませんわ。1年4か月経って」と、斬り捨てた。

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2021年5月10日のニュース