最終週の「おちょやん」ヒロイン“戦友”好演、松本妃代「役の成長見てほしい」絵画アーティストと二刀流

[ 2021年5月10日 06:05 ]

繊細な演技が話題の女優・松本妃代
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 10日から最終週を迎えるNHK連続テレビ小説「おちょやん」に出演中の女優松本妃代(26)の繊細な演技に注目が集まっている。主人公をひそかにライバル視し、時にはぶつかり、そして支え合ってきた“戦友”役を好演。歌って踊れる歌劇団出身女優として、物語に花を添えている。今作で初めて朝ドラに出演。「憧れだけど遠いものだと思っていたので、“自分にもチャンスが来るんだ”と驚きました。最終週では私の演じる役がどのように成長したかを見てほしい」と笑顔で話した。

 作中で見せる表現力には、絵画アーティストとしての顔も関係している。アクリル絵の具を用い、色彩豊かな動物画を展開。すでに2度の個展を開き、活動の幅を広げている。

 役に入り込む方法は役者によってさまざまだが、松本は絵を描くことで役のイメージを膨らませる。「セリフを覚える時や、役を自分の中に落とし込む時に絵を描きます。気持ちが色に出るとかはないですが、描くことで心が整理されるんです。自分の中で役柄を組み立てて表現につなげています」と語った。

 今後も女優と絵画アーティストの二刀流は続けていく。「動物以外の絵も描いていきたいし、乗馬とかいろいろな挑戦もしたい。経験を役に生かして、作品の中でちゃんと生きることができる女優になりたい」。湧き上がる探究心を武器に階段を駆け上がる。

 ◆松本 妃代(まつもと・きよ)1995年(平7)3月20日生まれ、兵庫県出身の26歳。特技のダンスをきっかけに08年に芸能界入り。14年に「劇場版 零~ゼロ~」で映画デビュー。「いなくなれ、群青」(19年)、「映像研には手を出すな!」(20年)などに出演。休日は8時間ぶっ通しで絵を描くこともあり、月5、6枚のペースで作品を手掛ける。1メートル58。

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