なぜ?国立は再開、都立は臨時休館延長…美術館で異なる対応 SNSでは戸惑いの声も

[ 2021年5月10日 19:45 ]

 独立行政法人国立文化財機構は10日、緊急事態宣言に伴い臨時休館中だった東京国立博物館、京都国立博物館を12日から再開すると発表した。これを受け、東京国立博物館は4月13日から開催していた特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」を今月14日から再開すると発表。チケット完売日が続出する人気の展覧会だっただけに、美術ファンからは歓迎の声が上がった。

 また、独立行政法人国立美術館は同日、臨時休館中だった東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立映画アーカイブ、国立新美術館の4館を12日から再開すると発表。大阪の国立国際美術館は当面休館する。

 一方で、都立の東京都美術館、東京都庭園美術館などは「都の緊急事態措置として」今月31日まで臨時休館を延長すると発表。都が床面積1000平方メートルを超える大型施設への休業要請を続けているためで、「文化庁の方針」に従った国立の博物館、美術館と対応が分かれた形となり、SNSでは「ダブルスタンダード」「観客からしたら国立も都立も関係ないので揃えた方が」「政治的な判断」など戸惑いの声も出ている。

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2021年5月10日のニュース