NHK武田アナ「クロ現」卒業 4年間で刻み込まれた「社会の中で懸命に生きている皆様の声」

[ 2021年3月18日 23:42 ]

NHK・武田真一アナウンサー
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 NHK「クローズアップ現代+」で2017年から司会を務めた武田真一アナウンサー(53)が18日の放送で卒業し、番組への思いを語った。

 4月から大阪放送局に異動する武田アナは「私は今日でこの番組を離れます。4年間、本当にありがとうございました」と感謝の言葉。「この4年、私の心に刻み込まれているのは、社会の中で懸命に生きている皆様の声です。それは決して希望に満ちた声ばかりではありませんでした。大切な人を亡くした、明日の暮らしが見えない、災害や新型コロナで思いがけず人生を狂わされた、私たちの周りには多くの課題があることも思い知らされてきました」と生きる難しさを痛感したという。

 そんな現状に「私に何ができるんだろう。何度も自問しました」とし「せめて、皆様の声を私の心に深く浸して、分かろうと努力しよう、みなさんの声を私の心と共振させてさらに大きな波紋にして、社会に伝えよう、それが何かの糸口になるのではないか。そう考えてきましたが、いかがだったでしょうか」と自身の番組に対する姿勢を明かした。

 最後に武田アナは「後は若いキャスターに引き継ぎたいと思います。クローズアップ現代+はこれからもひるまず伝え続けていきます」と語り、次世代に託した。

 武田アナは4月から大阪発の「列島ニュース」や新番組「ニュース きん5時」(金曜後4・50)を担当する。「クロ現」は井上裕貴(36)、保里小百合(30)両アナの2人体制になる。

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2021年3月18日のニュース