原作者逮捕「アクタージュ」作画・宇佐崎しろ氏がツイート「事実を重く受け止めたい」

[ 2020年8月24日 12:53 ]

 原作者・松木達哉容疑者(29)が強制わいせつの疑いで逮捕されたことを受け、連載打ち切りが決まった「週刊少年ジャンプ」(集英社)の人気漫画「アクタージュ」の作画担当・宇佐崎しろ氏が24日、自身のツイッターを更新。に今回の件について「被害に遭われた方の届け出によって事件化され、逮捕・勾留という手続きがとられたという事実を重く受け止めたいと思います」とつづった。

 2018年1月から連載。天才的な演技の才能を秘めた女優志望の女子高生・夜凪景(よなぎ・けい)の成長を描く。少年漫画としては珍しい「役者」を題材にした。

 この日、宇佐崎氏は2枚の文書を写真で掲載。「まだ司法の判断は下されていませんが、被害に被害に遭われた方の届け出によって事件化され、逮捕・勾留という手続きがとられたという事実を重く受け止めたいと思います」と記し、連載打ち切りなどの決定を「全面的に受け入れています」と書き込んだ。

 続けて「作品を愛してくださっているファンの皆様へお願いがございます」として、「被害に遭われた方が声を上げたこと、苦痛を我慢して痴漢行為や性犯罪に対して泣き寝入りしなかったことは決して間違いではありません。正しいことが正しく行われた結果です。その勇気と行動を軽視したり、貶めたり、辱めるような言葉でさらに傷つけることは、あってはならないことだと思います」と呼び掛け。「漫画に救われて生きている方々、作品を生きがいにしていいただいていたファンの皆様の気持ちもよく分かります。私も漫画に救われて生きています。やりきれない気持ちでいっぱいです」としつつ、「ですがその愛を間違った方向に暴力として向けるのは絶対にやめてください。どうかしっかり考え、様々な視点を持ち、根拠のない情報に惑わされず、何を言うべきか、言わないべきかを選択してください」と思いを記した。

 「週刊少年ジャンプ」編集部は10日、11日発売の「週刊少年ジャンプ36・37合併号」の掲載をもって「アクタージュ」の連載を終了すると発表。「これまで多くの読者の皆様に応援していただいた作品をこのような形で終了することになり、編集部としても非常に残念でなりません。しかしながら、事件の内容と『週刊少年ジャンプ』の社会的責任の大きさを深刻に受け止め、このような決断に至りました」と連載終了に至る経緯を説明し「ご心配、ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

続きを表示

2020年8月24日のニュース