堀ちえみ、涙の完全復活唱 舌がん手術から1年半「これからがスタート」

[ 2020年8月24日 05:30 ]

「24時間テレビ」で、手術後初となる「リ・ボ・ン」を歌唱した堀ちえみ(C)日本テレビ
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 昨年2月にステージ4の舌がんの手術を受けたタレントの堀ちえみ(53)が23日、日本テレビ「24時間テレビ」で術後初の歌唱を行った。歌ったのは自身の代表曲「リ・ボ・ン」。11時間に及んだ壮絶な手術から1年半。堀は歌唱後に感極まり、泣き崩れた。

 「もう一度歌いたい」と目指してきたステージでマイクを握った。手術では舌の6割を切除し、太腿の皮膚を移植して舌を再建。歌唱を始めると、声が出しづらいといった影響も見受けられたが、しっかりと最後まで歌いきった。曲が終わると間もなく、その場に座り込んで泣き崩れた。「どうもありがとうございました。皆さん、本当に感謝、感謝しています。本当に」。そう言葉を絞り出した。

 さまざまな思いが凝縮された涙だった。生存率50%と宣告された舌がんを乗り越え、手術の5カ月後からボイストレーニングを行ってきた。約3カ月前に今回の出演オファーを受け、本格的に歌唱のトレーニングも開始した。だが、コロナ禍で練習はリモート。さらに、信頼を寄せてきたボイストレーナーの松谷麗王さんが、今月7日に51歳の若さで急死した。

 家族や医療スタッフをはじめ、支えてくれた人への感謝の思いを歌に込めた。この日は歌唱前のVTRのナレーターをドラマ「スチュワーデス物語」の教官こと風間杜夫(71)が務め、親衛隊もリモートで声援を送った。歌う前から熱いモノがこみ上げていた。

 歌唱復帰を果たした堀の次の目標は、2022年にデビュー40周年コンサートを開くことだ。終了後にブログを更新し「これからがスタートです」と2年後を見据えた。「諦めなければ願いは叶(かな)う」という言葉とともに「いろいろと大変なこともありますが、前を向いて頑張っていきます」と力強くつづった。

 「リ・ボ・ン」は「reborn(リボーン)=再生」の意味が込められた曲。「やっとリボンを歌うことができたので、これから新しい曲を増やしていくことになります」(関係者)。再生した自分をコンサートで見せるために、トレーニングを続けていく。

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