「エール」朝ドラ初出演・柿澤勇人が国民的歌手・藤山一郎さんに!名曲「丘を越えて」披露にネット反響

[ 2020年5月18日 08:15 ]

連続テレビ小説「エール」第36話。藤山一郎さんをモデルにした歌手・山藤太郎を演じ、名曲「丘を越えて」を披露した柿澤勇人(C)NHK
Photo By 提供写真

 ミュージカルを中心に活躍している人気俳優の柿澤勇人(32)がNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜はダイジェスト)で朝ドラ初出演。18日に放送された第36話に初登場した。1992年に国民栄誉賞を受賞した国民的歌手・藤山一郎さんをモデルにした歌手役。名曲「丘を越えて」(1931年、昭6)を披露した。歌唱シーンは約30秒だったが、「藤山一郎」がツイッターのトレンドに入るなど、インターネット上で反響を呼んだ。今作には山崎育三郎(34)小南満佑子(23)らミュージカル俳優が多数出演。朝から美声で視聴者を魅了している。

 俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。

 柿澤が演じるのは、裕一が専属作曲家となったレコード会社「コロンブスレコード」の歌手・山藤太郎。慶応義塾大学を卒業後、東京音楽学校の声楽科へ。家庭の事情により金を稼ぐため、流行歌を歌っている。モデルは国民的歌手の藤山一郎さん。「丘を越えて」「長崎の鐘」「酒は涙か溜息か」「東京ラプソディ」「青い山脈」など数々のヒット曲を残し、NHK紅白歌合戦には1950年第1回から92年第43回まで歌手または指揮者として連続出演した。72年には日本歌手協会会長に就任。92年には存命中に歴代9人目、歌手2人目の国民栄誉賞に輝いた。

 第36話は、出社した裕一(窪田)がディレクターの廿日市(古田新太)を訪ね、スタジオに入ると、山藤(柿澤)が「丘を越えて」をレコーディング中…という展開。

 SNS上には「朝から素敵な歌声を聴けて、うれしい」「『丘を越えて』は朝から気分が良いです」「『丘を越えて』もいい曲だなぁ。朝から元気が出るわ」「『予想より長く聴かせてくれたけど、フルで聴きたいなぁ」「『丘を越えて』。やっぱり木枯くん(野田洋次郎)(のモデルは)は古賀政男先生か」などの書き込みが相次いだ。

 劇団四季出身(2009~11年)の柿澤はミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(13年)「デスノート The Musical」(15年)などに主演。近年、さらに頭角を現し、昨年は三谷幸喜氏(58)作・演出の舞台「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」の主演に抜擢された。

 「今回、『エール』に参加させていただくこと、とてもうれしいです」と朝ドラ初出演に喜び。同時に「僕が演じる山藤太郎役は藤山一郎さんがモデルとなる人物。昭和の偉大な名歌手です。まさか自分がそのような偉大な方を演じるとは思ってもなく、驚きました。『丘を越えて』『長崎の鐘』を歌うにあたり、撮影に入るまでに何度も藤山さんの歌唱や発声を勉強して現場に臨みました」と明かした。

続きを表示

2020年5月18日のニュース