槇原容疑者 パイプに唾液と覚醒剤 2年前の所持裏付けか

[ 2020年2月17日 05:30 ]

槇原敬之容疑者
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 歌手の槇原敬之(本名・範之)容疑者(50)が約2年前に住んでいた東京都港区のマンションで覚醒剤を所持していたなどとして逮捕された事件で、当時押収された吸引用とみられるガラス製のパイプに、微量の覚醒剤と唾液が付着していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。

 唾液からは槇原容疑者のDNA型が検出された。警視庁組織犯罪対策5課は覚醒剤を使用した疑いもあるとみて、調べを進める。
 捜査関係者によると槇原容疑者は所持については大筋で容疑を認めた上で「長い間、薬は使っていない。検査しても薬物反応は出ないと思う」と供述。尿の簡易検査は陰性で、使用については現在黙秘しているという。

 リハビリ施設「館山ダルク」の十枝晃太郎代表は「パイプは経口で覚醒剤を吸引する専用の道具だろう」とし「使用後に成分と唾液がセットで残るリスクが高いので常習者は使用後、よく洗うか割って処分する。今回残っていたとなれば、使用していた状況証拠になるのでは」と話す。

 所持から2年経過していることや証拠の少なさから「起訴できるのか」との声もあったが、元麻薬取締官の高濱良次氏は「パイプに付いた覚醒剤と、別に押収した覚醒剤の成分が一致すれば、供述が翻っても公判の維持が十分可能」と指摘。使用による再逮捕については、尿検査が陰性であることで「無理」とみたが「常習性をもって薬物所持していたという大きな証拠となる」とした。

 組対5課は槇原容疑者が現在住む渋谷区の自宅からも、危険ドラッグ「ラッシュ」とみられる液体と割れたガラス製パイプを押収。パイプの用途など詳細は不明だが、成分鑑定を進めている。

 《逮捕は組対5課長定年引退の花道か》組対5課は「マトリ」こと関東信越厚生局麻薬取締部とライバル関係にある。昨年はピエール瀧(52)、田口淳之介(34)とマトリによる芸能人逮捕が続いたが、組対5課は昨年11月の沢尻エリカ被告(33)に続いての大物摘発となった。捜査関係者によると、近く5課長が定年退職を控えており「花道を飾ろうと捜査員が奮起したとの話も聞いています」という。

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