野口五郎 闘病中の西城秀樹さんに会えなかった理由「強引にでも会っていたほうが…」

[ 2018年6月11日 11:03 ]

歌手の野口五郎
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 歌手の野口五郎(62)が11日放送のTBS「ビビット」(月〜金曜前8・00)にVTR出演。5月16日に急性心不全で死去した歌手の西城秀樹さん(享年63)への思いを語った。

 西城さん、郷ひろみ(62)とともに「新御三家」として活躍。西城さんとは良きライバルであり、プライベートでも多くの時間を過ごした親友だった。

 野口はこれまでテレビで西城さんについて多くを語ってこなかった。「何か思い出がありますか?って言われると、つい血がのぼってしまいそうになる、そんな簡単に言わないでくださいって。彼との46年(間)のことを話すのに、そう簡単には話せない」とその真意を明かし、「何日も経ってもやっぱりまだ忘れられないし、今日も妻と話をするし、娘の誕生日と秀樹のお嬢さんの誕生日が近いので、やっぱりどうしてもその話をする(ことになる)」と続けた。

 それでも、「これだけ伝えたいのはあんなに凄い男はいない。あれほど心の折れない人間はいない。これだけはぜひみなさんに伝えたい」と話した野口。西城さんの誕生日である4月13日に花を送り、奥さんから手紙をもらったといい、そこには「週に5日間、リハビリをするようになりました」と書いてあった。「自分ではもしかしたら気付いていたかもしれないんですよ。なかなか良くならないことを。鬱にもなったでしょう。でも、心が折れなかった。心が折れなかったってすごいと思いますよ。あれだけの試練が訪れたらどこかで人間て、心が折れますよ。最後の最後を迎えるまで彼は心が折れなかった。信じられますか?そんな人間いませんよ」と2度の脳梗塞での後遺症に苦しみながらも、生涯現役を貫き、リハビリに励んでいた西城さんの凄さを称えた。

 リハビリ生活となった西城さんとの交流には葛藤もあったという。「会えない辛さってわかりますか?僕が健康であるがゆえに、会ってはいけないのかなとか」と切り出した野口。「会いたいけど会えない辛さってのがありまして、あいつが具合が悪くても会いに行ってもよかったのかなとか。我慢する必要なかったのかなとか、わからないんです、こればっかりは…」と続けた。「電話をして話していても、『体調どう?』って聞くと、『やっぱり冬はね…』って言われると、『分かった、また電話するよ、無理するなよ』って切っちゃう。強引にでも会っていたほうが良かったのかな」と自問自答を繰り返しているという。「忘れることはないですね」とキッパリ。「時がだんだん気持ちを和ませてくれるっていいますけど、たぶん僕が忘れることはないでしょうね」と語った。

 西城さんは14年前、野口にいくつかの音源を託したという。「それは絶対に形にしなきゃなと思っている。彼のためにできることは本当に精一杯してやろうと思っています」と力を込めた。

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