芳根京子 月9「海月姫」涙の撮了「私の心の支え」経験を糧に「前に進んでいきたい」

[ 2018年3月17日 07:00 ]

月9初主演を務める「海月姫」がクランクアップ。大役を完走し、泣きはらす芳根京子(C)フジテレビ
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 女優の芳根京子(21)がフジテレビ“月9”初主演を務める「海月姫(くらげひめ)」(月曜後9・00)が16日午前4時すぎ、神奈川県藤沢市の新江ノ島水族館でクランクアップした。芳根は15日夜から明け方に及んだ最終撮影も、座長として現場を牽引。それでもメーン演出の石川淳一監督(46)から花束を受け取った瞬間、堰を切ったように涙があふれた。「本当にお疲れさまでした。もう本当に楽しくて楽しくて、眠くても、疲れていても、つらいことがあっても、現場に行きたいと思っていて。本当に私の心の支えでした」と昨年12月中旬から約3カ月にわたった収録を振り返った。

 原作は、代表作に「かくかくしかじか」「東京タラレバ娘」などがある人気漫画家・東村アキコ氏の同名ヒット作。2010年にはテレビアニメ化され、14年12月には実写映画が公開された。

 今回は初のテレビドラマ化。芳根演じる筋金入りの“クラゲオタク女子”月海(つきみ)が女装美男子・蔵之介&童貞エリート・修の凸凹兄弟に出会い、新しい自分と新しい生き方を見つける姿を描く。さらに兄弟と三角関係に陥り、自分には一生縁がないと思っていた恋を知る姿を、ギャグを交えながら描く新感覚の“シンデレラ・コメディー”。

 女子力の高さが反響を呼んだ蔵之介役の瀬戸康史(29)、その弟・修を真っすぐに好演した工藤阿須加(26)、オタク女子軍団“尼〜ず”の個性を体現した木南晴夏(32)松井玲奈(26)内田理央(26)富山えり子、原作そっくりと話題だった運転手・花森役の要潤(37)、月海らに立ちはだかるデベロッパーの上司&部下で毎回絶妙な掛け合いを披露した泉里香(29)&安井順平(44)らが、それぞれの思いを胸にラストシーンに臨んだ。

 夜中の水族館。共演者が次々に出番を終えるたびに、芳根の目はみるみる潤んでいった。仲良しの尼〜ずが花束を受け取ると、ついに「嫌だ。まだ終わらないで」と涙。尼〜ずもこらえ切れず、お互い目頭を熱くしながらハグを交わし、完走を称え合った。

 皆を見送った芳根は最後の撮影カットへ。工藤とのオールアップ。時計の針は午前4時を回っていたが、疲れなどおくびにも出さず、工藤も「本当に太陽みたいな存在で、芳根ちゃんがいたから、こうして皆が楽しくいられたし、乗り切ってこられたのだと思います」と絶賛した座長の役目を全うした。それでも石川監督から花束を贈られ、労われると、涙が止まらず、号泣。工藤から「泣きすぎ」とイジられると、スタッフからは笑いが起こった。終盤は感動も誘ったコメディー「海月姫」の締めにふさわしい瞬間となった。

 芳根は「9話の撮影から(共演者の)皆と離れることが多くなって、それだけでもすごく寂しかったので、明日からどうなっちゃうんだろうなって思います」と共演者との別れを惜しみながらも「でも、3カ月を思い出だけで終わらせないで、ちゃんとステップアップして、明日からは(月海の)ガニ股歩きをやめて、猫背の矯正をちゃんとして、前に進んでいきたいと思います」と月9初主演という大役をやり遂げた経験を糧に、飛躍を誓った。

 最後は「また皆さんとお会いできるように、頑張ります。これからもよろしくお願いします。本当にこのチームが大好きです。『海月姫』大好きです。ありがとうございました」と感謝した。

 19日は最終回(第10話)。尼〜ずはどうなるのか――。月海は蔵之介と修、どちらを選ぶのか――。

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