新人・今村昌弘「屍人荘の殺人」ミステリーランク3冠達成!デビュー作は史上初の快挙

[ 2017年12月11日 13:20 ]

 1985年生まれの新人作家・今村昌弘氏のデビュー小説「屍人荘(しじんそう)の殺人」 が「このミステリーがすごい!2018」(宝島社)「週刊文春ミステリーベスト10」(文藝春秋)「本格ミステリベスト・10」(原書房)と2017年主要ミステリーランキング1位となり“3冠”を達成した。11日、発行元の東京創元社が発表した。

 デビュー作の「このミス」「週刊文春」「本ミス」3冠達成は史上初の快挙。3冠達成は2005年、東野圭吾氏の「容疑者Xの献身」(文藝春秋)以来12年ぶりとなった。

 「屍人荘の殺人」は、映画研究部の夏合宿が舞台。全員が死ぬか生きるかの極限状況下で連続殺人が起こる。

 神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介が、いわくつきの映画研究会の夏合宿に参加するため、同じ大学の探偵少女・剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪問。合宿1日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出掛けるが、想像し得なかった事態に遭遇し、紫湛荘に立てこもりを余儀なくされる。一夜明け、部員の1人が密室で惨殺死体となって発見される…というストーリー。

 第27回鮎川哲也賞を受賞。選考委員の北村薫氏をして「奇想と本格ミステリの融合が、実に見事」と言わしめた。

 3冠達成を期に、同社は5刷分から「3冠達成幅広帯」を付け、出荷。早くも重版(6刷)も決定している。

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2017年12月11日のニュース