19年春朝ドラ「夏空」ヒロイン広瀬すずは“巡り合わせ”大きな期待「100作目も成功する」

[ 2017年11月20日 16:15 ]

<2019年前期朝ドラ「夏空」会見>ヒロインを務める広瀬すず
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 NHKは20日、19年度前期の連続テレビ小説(月〜土曜前8・00)が「夏空」に決まり、ヒロインは女優の広瀬すず(19)が務めると発表した。戦後の北海道・十勝、日本アニメの草創期を舞台に、戦争で両親を失った少女・奥原なつがアニメーターを目指す姿を描く。2003年後期「てるてる家族」に続き、朝ドラ2作目となる大森寿美男氏のオリジナル脚本。

 現在放送中の「わろてんか」、次回作「半分、青い。」、14日にタイトルが発表されたばかりの18年後期「まんぷく」に続く朝ドラ100作目。

 朝ドラのヒロインは、放送の順番通りに発表されるのが通例。「まんぷく」のヒロイン発表はまだで、前の作品を飛び越えての発表は異例の早さとなった。4月スタートの朝ドラは例年、前年の11月頃にクランクインするが、制作統括の磯智明チーフプロデューサーは「来年の夏から撮影に入らないといけないということで、普段より早めに発表させていただきました」と理由を説明した。

 「東京オリンピックを控え、脚本家の大森さんと相談させていただく中で、夢や希望に向かって突き進む連続テレビ小説の原点のようなヒロインを描きたいと思いました。主人公のモデルはいません。100作目ということもあり、朝ドラの原点、持ち味である、朝から元気を与えたいと思います」と企画意図を説明。

 「時代なダイナミックに変化していく中で、表現豊かなものがヒロインに期待されます。そういった中で広瀬さんにお願いしたいと思いました。この年齢にありながら、さまざまな映画を経験していて、巧みな演技力で返している。彼女をもってすれば、100作目の朝ドラも成功するのではと思いました。広瀬さんの演技や表現力も未知数のところもある」と大きな期待を寄せた。

 さらに「キャスティングとは、巡り合わせです。この方に演じていただきたいと思っても、タイミングが難しければ実現しません。しかも連続テレビ小説のヒロインは、年齢も大きな要因です。戦災孤児、北海道、アニメーションという3つのキーワードを持つ遠大な物語を、演技力とリアリティーをもって演じ切れる女優は今、広瀬すずさんしかいないと当初から考えていました。こうして実現できたのは、まさに巡り合わせ、としか言いようがありません」とした。

 脚本の大森氏も「今回のヒロインは、アニメーターになります。そして、その世界を開拓することになるのです。(中略)北海道とは、言うまでもなく、多くは明治の時代から開拓者によって切り拓かれた大地です。なつは、その開拓者の影響を受け、自らも開拓精神を養いながら育ってゆきます。そして、やがてはアニメーションという、まだ荒野の世界に足を踏み出してゆくのです。大空と大地で育まれた身体能力と想像力を駆使して。そんな雄大なスケールを、『広瀬すず』という稀代のヒロインに重ねたいと思いました。この作品のテーマは、ズバリ『開拓』と『未来へのつながり』です。朝ドラの長い歴史にも思いを馳せつつ、想像もつかない未来に向かって、広瀬すずさんの背中をググッと押し出せるような物語を大切に育んでゆきます」とコメントしている。

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