野際さんラスト「必殺仕事人」新春放送 東山「魂見せてもらった」

[ 2017年11月20日 05:30 ]

最後の「必殺仕事人」となった野際陽子さん
Photo By 提供写真

 少年隊の東山紀之(51)が主演するテレビ朝日のスペシャルドラマ「必殺仕事人」が、来年新春に放送されることになった。

 主人公、渡辺小五郎の姑(しゅうとめ)役を演じた野際陽子さんが6月に死去(享年81)。3月に京都で行われた撮影には体調不良を押して参加した。遺作は9月末まで放送されていた同局の昼ドラマ「やすらぎの郷」になったが、今作は、2007年からレギュラー出演していた野際さんにとって「最後の必殺仕事人」になる。東山は「京都に来ることができないという話もあったが、体力を振り絞って撮影に来て、苦しさをみじんも見せなかった。女優としての魂を見せてもらった」と語った。

 野際さんは、娘(中越典子)夫婦が子宝に恵まれないことを嘆いている姑役。小五郎を「ムコ殿」と呼んで過保護気味に扱いながら、チクリと言うコミカルなキャラクターで視聴者に親しまれた。

 東山は思い出を明かす。数年前に「必殺」の撮影中に野際さんの誕生パーティーを、中越を交えて開いた際、共演するTOKIOの松岡昌宏(40)がサプライズでケーキを持ってきた。野際さんは大喜びしていたが、後日、テレビで「山口さんがケーキを持ってきてくれた」と、松岡と山口達也(45)を間違えて話したという。東山は「松岡に“おまえもまだまだだな”と話しましたね」と回想した。

 母のように慕った野際さんを失い「僕らが一生懸命やることでシリーズを継続させて野際さんに喜んでもらわなければ」と決意を新たにした。次作以降、姑役をどう扱うかは「未定」(同局)という。

 1979年に藤田まことさん主演でスタートしたシリーズは、07年に東山主演で復活。今回は「復活10周年」と銘打たれる。

続きを表示

2017年11月20日のニュース