渡辺いっけい 月9「民衆の敵」出演 後輩・古田新太に“アゴで使われ”心境複雑?

[ 2017年11月20日 07:00 ]

“月9”「民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜」にレギュラー出演する渡辺いっけい(左は篠原涼子)(C)フジテレビ
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 俳優の渡辺いっけい(55)がフジテレビ“月9”「民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜」(月曜後9・00)に第5話(20日放送)からレギュラー出演。番組最後のレギュラーキャストとなる。渡辺の“月9”出演は2013年4月クールの「ガリレオ」以来4年ぶり。

 “月9”初主演の篠原涼子(44)演じる平凡な主婦・佐藤智子が新米市議となり、世にはびこる社会問題と腐った政治をぶった斬る市政エンターテインメント。渡辺が演じるのは、市役所の福祉課長・富田恭一。一見まじめ一筋の職員のようだが、古田新太(51)演じる市議会のドン・犬崎和久と通じる空気も漂う。

 ヒロインの進む道に大きな影響を与えかねない“影”のある役柄に、渡辺は「小道具を使おうと考えました。メガネをかけましょうって言われたのですが、僕が選んだのは鎖がついているメガネ。(『アルプスの少女ハイジ』の)ロッテンマイヤーさんみたいなイメージ、分かります? つけてみると、意外と使える!と思いました。セリフがない代わりにメガネをかける動作つけたり、上目使いで見たりして。いい人でもないし、悪い人でもない、最終的には“人間”が見えてくるように」と工夫を明かした。

 共演の古田は大阪芸術大学の後輩で、渡辺が1985年まで在籍した「劇団☆新感線」で一緒に。「最初は別の役だったらしいのですが、そのうち、脚本家さん(黒沢久子)が『せっかくなら古田さんの下で、アゴで使われる役の方がおもしろいいのでは』と言われたと伝え聞いています。皆がそれに乗るのなら、それはそれで、おもしろいのでは。(古田は)大学の後輩ですし、劇団☆新感線で一緒だったというつながりがありますので、2人が醸し出す、ちょっとしたやりづらさなどが出るのも、おもしろいかもしれないなと」

 古田に「おい!」と言われるシーンは「何とも言えない気持ちになりました。まあ、舞台でもアイツが強くて私が弱いという役が多いので、慣れてはいますがね。前室と呼ばれる控え室で、ソファーにドカッと座っている古田のそばに、共演者が誰も近づいてこないんですよ。ドンの雰囲気が出すぎているのではないでしょうか。30年以上の付き合いですから、(演技が)うまいのは分かっているのでリスペクトはしていますよ。向こうはどう思っているか分かりませんが。本当に僕が先輩で良かったです。後輩なら地獄ですよ」と苦笑い。

 それでも「古田もベテランと言われるようになったんだな〜。でも、アイツはさみしいだろうなと思いますよ。前室などでも、本当は気さくに話し掛けてほしいし、誰かと一緒にいたいタイプなんですよ」と思いやった。

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2017年11月20日のニュース