黒澤作品の常連優 土屋嘉男さん肺がんで死去 89歳

[ 2017年9月7日 05:30 ]

死去した土屋嘉男さん
Photo By 共同

 「七人の侍」など黒澤明監督作品の常連だった俳優の土屋嘉男(つちや・よしお)さんが、2月8日に肺がんのため東京都内の病院で死去していたことが6日、分かった。89歳。山梨県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻みどりさん。後日お別れの会を開く。

 俳優座養成所を経て東宝に入社。1954年の「七人の侍」の若い農民役で注目された。以後も「蜘蛛巣城」「用心棒」「椿三十郎」「赤ひげ」など、黒澤作品に欠かせない存在となった。

 ほかに成瀬巳喜男監督の「コタンの口笛」「乱れ雲」、岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」など出演作多数。特撮映画では「ゴジラの逆襲」や「ガス人間第一号」「マタンゴ」などで独特の演技を見せ、海外のファンにも知られていた。

続きを表示

2017年9月7日のニュース