日本満喫、気さくなトム・ハンクス　３度目オスカーなるか？

主演映画のＰＲのため来日しファンに手を振るトム・ハンクス

　主演映画「ハドソン川の奇跡」のＰＲのため、９月１４日から来日していた米俳優トム・ハンクス（６０）。滞在中に自身のＳＮＳにアップした写真が話題になっている。

　テーブルの上にそばや瓶ビールが置かれた店内で自撮りしたもので、居合わせた中年男性客たちも一緒に笑顔で写っている。トムは親日家で、日本食も大好物。今回は３年ぶりの来日で、関係者によると、ジャパンプレミアや会見のほか、インタビューなどでほとんどホテルに缶詰状態だったトムをねぎらうため、帰国前日の１６日に東京・神田の老舗そば店で食事をしたという。ほろ酔いのおじさんたちに混じって日本を満喫している様子は、日本だけでなく世界中のファンの間で「楽しそう」「なじみすぎ」と大きな反響を呼んだ。

　気さくな人柄を表す投稿がもう１枚。帰国後の同２４日、ジョギングウェアで新郎新婦と写っている写真をアップした。ニューヨークのセントラルパークでジョギング中、ウェディング写真の撮影をしていたカップルを見つけると自ら近寄って「おめでとう」と声を掛け、一緒に撮影したという。

　「ハドソン川の奇跡」は、０９年にＵＳエアウェイズ１５４９便がニューヨークのハドソン川に不時着水した事故をクリント・イーストウッド監督が映画化。事故直後は英雄視されたが、その判断をめぐり追及される機長を描いた骨太の作品だ。２４日に公開され、週末の観客動員数（興行通信社調べ）で、トップを爆走するアニメ作品「君の名は。」に次いで２位の好スタート。来年の米アカデミー賞で有力候補との呼び声も高い。素顔とは一転した重厚な役どころで、トムが３度目のオスカーを手にするか注目される。（記者コラム）