「ライス」第9代コント王者!今年初のTV出演で1000万円獲得

[ 2016年10月3日 05:30 ]

キングオブコント2016で優勝したライスの田所仁(左)と最後のネタで股間を濡らした関町知弘

 コント日本一を決める「キングオブコント2016」の決勝が2日、東京・赤坂のTBSで行われ「ライス」が第9代王者に輝き、2510組の頂点に立った。実力を評価されながら結成13年間芽が出ず、この日の中継が今年初めてのテレビ出演という無名コンビが、同期の「しずる」ら人気者を退けての栄冠。関町知弘(33)は「本当にうれしくて、夢の国にいるみたい」と目を輝かせた。

 トロフィーを抱えた田所仁(33)は「やっと実感が湧いてきた」と肩を震わせた。

 10組によるファーストステージで最後に登場。トップタイの500点満点中466点を叩き出し、それまで暫定5位だった同期のしずるを蹴落とす形で上位5組のファイナルステージに進出。2本目は喫茶店で股間を濡らした男が、ウエーターにクレームを入れるネタで470点。ファーストステージで同点だったジャングルポケットを6点差で振り切った。

 しずるのほか、ハリセンボンが養成所時代の同期。芥川賞を受賞した「ピース」又吉直樹(36)ら実力を評価する芸人仲間は少なくなかったが表舞台は遠く、決勝の模様を伝えたこの日の中継が今年初めてのテレビ出演だった。

 田所は「養成所で同じ場所でネタ合わせしてたヤツらが先に世に出て悔しかった」。「ハングリー精神がなかった」と振り返る関町は「面白い芸人がどんどん辞めていって、もしかしてこのまま俺らも…という焦りがあった」と芽が出なかった日々を語った。

 決勝前夜には又吉から「がんばれよ」とLINEが届いた。審査員を務めたダウンタウンの松本人志(53)は「(お笑いコンビの)銀シャリとか笑い飯とか、俺ご飯もの好き」と絶賛した。

 賞金1000万円の使い道について「庭が無駄に広いので、米でも育てたい」(関町)とコンビ名にちなんでアピールした。お茶の間に浸透する存在を目指す。 

 ◆ライス 東京都渋谷区出身の関町と、大田区出身の田所のコンビ。高校時代の同級生で、03年に結成。NSC東京校9期生で同期はハリセンボン、しずるら。コントはシュール、ブラックなものが主で、最近は20本以上のライブに出演している。

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2016年10月3日のニュース