北翔海莉サヨナラ公演 宝塚大劇場で千秋楽、ファンに「皆さんのお陰」

[ 2016年10月3日 19:42 ]

サヨナラ公演千秋楽を迎え手を振る北翔海莉

 11月20日の東京公演千秋楽で退団する宝塚歌劇団星組トップスター・北翔海莉(ほくしょう・かいり)のサヨナラ公演「桜華に舞え/ロマンス!!」が3日、兵庫・宝塚大劇場で千秋楽を迎え、音楽学校時代から約21年親しんだ本拠地に別れを告げた。

 劇場周辺には朝から時折雨が降っていたにもかかわらず、約6000人ものファンが集結。ファンが作った約100メートルほどの道のりを北翔は、かみしめるようにゆっくり歩き、最後は「皆さんのお陰です。東京公演もよろしくお願いしま~す」と地声であいさつし、大好きなブルーの国産車に乗り込んだ。

 劇場では、最後の大階段は「ずっと前から決めていた」と、タカラジェンヌの正装でもある「紋付き緑の袴」で下り「この21年間、日々己の弱さとの闘いだったなと思います」とあいさつ。月組から宙組、さらには専科に入り一度はトップへの夢もあきらめかけた波乱の宝塚生活をなぞらえ「長い放浪の果てにたどり着いた組で、1年半という短い間でしたが内容の濃い時間でした」と話した。

 終演後は6度ものカーテンコールに答え、立ち見も出た超満員のファンからは「みっちゃ~ん(北翔の愛称)!大好き」などと、何度もかけ声がかかり北翔も「全力で応援してくれた皆様のおかげ」「お客様に出会えて幸せです」と最後までファンへの感謝を忘れなかった。東京公演は10月21日~11月20日。

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2016年10月3日のニュース