樹木希林 娘婿の本木雅弘はナルシスト「内田家でかき回されたいのでは」

[ 2016年10月3日 20:51 ]

映画「永い言い訳」特別試写会トークショーに登壇した(左から)西川美和監督、本木雅弘、樹木希林

 俳優の本木雅弘(50)が3日、都内で行われた映画「永い言い訳」(監督西川美和、14日全国公開)の特別試写会トークショーに、西川監督(42)とともに登壇。サプライズゲストとして本木の義母で女優の樹木希林(73)も出演した。

 登場して早々、樹木は「身内が来るということは、よほどお友だちがいない俳優なんだなと思って、駆けつけて参りました」とコメントして本木をタジタジにさせ、会場の笑いを誘った。そんな雰囲気の中、トークショーでは、同作が家族や夫婦にまつわる物語が展開することにちなみ、観客から寄せられた結婚や恋愛に関するお悩みに、本木と樹木が回答するという企画が行われた。

 お付き合いした男性にいつも浮気をされるなど、人を見極める目がないことに悩んでいる28歳女性の「人を見極める目を養うにはどうすればいいか」との質問に、樹木は「見る目がないとおっしゃりますけど、そういう人に出会うのは、自分もそういうものを持っているから」とバッサリ切り捨て、「だからお互いに引かれ合っているんじゃないですか」と持論を展開。これに本木が「自分を同じものを持っているから引かれるということは、(内田)裕也さんの中に自分を見ている?」と尋ねると、樹木は「そっくりです。表向きは向こうが破天荒で、私は一生懸命尽くしているように見えますけど、(人間の)破け具合は私のほうがすごいです」と打ち明けた。

 一方の本木は、どういったポイントで妻で女優の内田也哉子(40)との結婚を決めたか聞かれると「素敵なところが多かったというよりも、若いけど若いなりに達観しているところもあったし、無性性というか、女性に見えたり見えなかったり、本人も無性性に見える女性が憧れと言っていたので、そういった意味での得体の知れなさがポイントかな」と答えた。これに樹木は「こういう家族(内田家)に入ってかき回されて、別のものを引っ張り出してみたいというものもあったのでは。自分に対してナルシスト」と分析し、「子ども3人いて、そんな中で格闘していますけど、まだ(人間の)ほころびというのはまだまだ。だから今回の映画はすごくいいチャンスだったなって。内田家で引っ張り出せなかったものが垣間見えました」と監督を絶賛した。

 同作は、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木)が突然の事故で妻(深津絵里)を失うが、妻との間にもはや愛情と呼べるものはなく、悲しみを演じることしかできなかった。そんなある日、事故で亡くなった妻の親友の父親とその子どもたちに出会い、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出るが…。というストーリー。

 本木は「今回のお話は非常にしんどい部分もあって、ストーリーそのものは劇的な展開を迎えていくものではないんですが、何かじわじわと、皆さんそれぞれの年齢や立場に響いてくるものがあると、私自身も感じておりますので、ぜひ身につまされていただきたいと思っております」とアピールした。

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