吉永小百合、悲報に「残念です」 熱烈なサユリストだった野坂さん

[ 2015年12月11日 05:30 ]

吉永小百合

野坂昭如さん死去

 熱烈なサユリストとして知られた野坂さんの悲報に女優の吉永小百合(70)は「ご快復を待っていましたのにかなわず、残念です」と悲しみのコメントを寄せた。

 野坂さんは「除籍」の身だが、吉永とは同じ早稲田大学文学部の先輩後輩。やはりサユリストとして知られるタモリ(70)とテレビのバラエティー番組で「(吉永は)日本の宝だ」(野坂さん)「いや世界の宝、宇宙の宝だ」(タモリ)、「いやいや生きとし生けるもの全ての宝だ」(野坂さん)と、互いに口角泡を飛ばして議論をエスカレートさせたり、別な折にはタモリから「あの人(野坂さん)は一時、山口百恵に走ったが、俺は小百合様一筋」と暴露されたこともあった。

 1971年にはドラマで共演も果たしている。吉永が子持ちの芸者役で主演した「花は花よめ」(日本テレビ)で、野坂さんは第4話に「アフリカ帰りの探検家」役でゲスト出演を果たした。

 幼い妹を戦争で失った悲しい過去もあり、戦争反対を訴え続けた野坂さん。太平洋戦争で多くの命が失われた沖縄をテーマにした野坂さんの戦争童話集を吉永が朗読し、06年にCD「第二楽章 沖縄から ウミガメと少年」を発表してもいる。朗読会に来てもらうことは実現しなかったが、吉永は「野坂さんの飛び抜けた行動力と非戦への思いを、今しっかりと受け止めたいです」と追悼した。

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2015年12月11日のニュース