BPOがNHKに勧告、クロ現問題「放送倫理上重大な問題ある」

[ 2015年12月11日 14:27 ]

BPOから勧告を受けたNHK

 NHKの報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘された問題で、同番組を審理してきた放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は11日、「放送倫理上重大な問題ある」としてNHKに勧告した。公式サイトで発表した。

 対象の番組は、昨年5月放送の「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」と、その基になった関西ローカル番組などでブローカーとして紹介された大阪府内の男性が「真実と違う報道で人権を侵害された」として放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会へ申し立てを行っていた。

 BPOはNHKに対してサイトで「本決定を真摯に受けとめ、その趣旨を放送するとともに、今後こうした放送倫理上の問題がふたたび生じないよう、『クローズアップ現代』をはじめとする報道番組の取材・制作において放送倫理の順守をさらに徹底することを勧告する」と発表した。

 申立人の人権侵害については、映像を詳細に検討しても「申立人を特定できるものではない」として認定しなかった。

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2015年12月11日のニュース